体裁を気にしたが故に、研究者視点を持ってしまっていたが故に迷い込んだ袋小路とか、今作ならではの気になる所もありましたが、それだけに留まらず、会話のあり方とか人との接し方とか委ねられる他者がきちんと存在>>続きを読む
限られた設定の中で犯人側があまりにも有利に一歩先を行っているので「これどうやって切り抜ければいいの?」って中盤くらいまではずっとドキドキイライラしながら観てました。(多分)合成を使った一瞬のカーアクシ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映像がより綺麗になっていて幼ムファサとタカの駆けっこは観ていて楽しかったし、クライマックスのビースト大合戦の映像の広がりや疾走感のあるカメラワークの幾つかには興奮したし、ラストは(音楽の盛り上げにも騙>>続きを読む
Xデーに向かう大家族を描いた生活感溢れまくりでドキュメンタリーと勘違いしてしまいそうな作品でした。状況に対しての各人(特に世代)の描き方がとてもリアリティがあって面白かったです。ソーラーパネルも農業も>>続きを読む
「空気読めない?ディスコミュニケーション?サイコパス?いや、これは純粋な悪だ!」って終盤は悲鳴と絶望しかなかった『胸騒ぎ』のリメイクでしたが(原題はどっちもSPEAK NO EVIL)、今作は中盤まで>>続きを読む
とりあえず、アーロン・テイラー=ジョンソンがカッコ良かったですねぇ。なんか見るたびにマッチョになってる感じですが、内容も男らしさと父子の呪縛みたいな話で、まあヒーローではないらしいのでこういう着地もあ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
馬鹿げたことを大真面目にやる武内監督の作風に合っていて結構緒面白かったです。体の外のドラマを入れたのが観る前は不安だったんですが、原作の2つの作品を父娘で描くのは良いアイデアだと思ったし、終盤の展開も>>続きを読む
原作『もうひとつのワンダー』のジュリアンの物語の映画化、しっかり2時間のドラマにした事で最終的にお祖母ちゃんが主役になってることがちょっと気になったりもしましたが、彼女の話を聞いたジュリアンが優しい未>>続きを読む
相変わらず冒険活劇として一定の面白さがあるし巨大な貝とか狂ってるパートもあって楽しかったんだけど、物語の構成が前作とあまり変わらない&全体的に急いでいるように感じたのと、(結末を含めて)やっていること>>続きを読む
グロ平気でジャンプスケア超苦手な身としては今シリーズはとても観やすいし、アートさんは変に逃げたりスカシたりしないでコチラの期待にしっかり応えてくれるので信頼できて大好きですね(仕草が可愛いし)。映画館>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
自分は単純な人間で目の前の人や身の回りの人達の善性を信じたいので(というかそうしないとコミュニティがまわらないので)やってることは理解はできるんだけど、でもこういう事を社会的なテーマを持つ物語として提>>続きを読む
果たして夢なのか漫画なのか現実なのか、よく分からない展開が次々と起こって一部には「節操のない設定だな」って思える描写もあったりして戸惑いながら観ていたんですが、後半になって「あ~そういう作品だったのか>>続きを読む
いきなり『鬼が来た!』もドン引きなくらいの虐殺を志々雄誠が助けるっていうトンデモないシーンから始まったと思ったら、オシャレなハイジャックに歌にダンスに壮絶な回想シーンと主人公の七変化に合わせるかのよう>>続きを読む
気楽に楽しめる『地面師たち』×『オーシャンズ11』のような軽やかなエンタメ作品でした。詐欺師VS脱税王の戦いがあまり不測の事態に頼ることが無くがっぷり四つに組み合った感じになっていたので最後までどうな>>続きを読む
承認欲求や「自分」がどこまでも優先される現代の病気を描いた意外と社会派なスリラーでした。そこにミームでお馴染みになってしまったニコラス・ケイジが主演することでエンタメ性やユーモアや皮肉が増し増しになっ>>続きを読む
何気なく観始めたらすげえややこしい話でしたね。終盤一気に話が纏まっていく感じは少しだけ爽快でしたが、パズルのピースを家族にしているせいか最終的に血縁を感動ポイントにもっていっているのが今時のアメリカ映>>続きを読む
心温まる物語でユーモラスなやりとりも多くてクスッとさせられる所も多かったんですが、それ以上に(あくまで一例としてですが)自閉症への理解の促し方がとても上手な作品だなって思いました。終盤の教室のシーンも>>続きを読む
最初の戦闘シーンから度肝を抜かれたんですが、決闘にしろ大規模戦闘にしろ過去作からどんどんアップデートされていくリドリー・スコットのバイタリティが、もうヤバ過ぎますね(ナポレオンとかつい最近じゃん)。今>>続きを読む
自分で組み立てたロボットが、絵で描いただけのキャラクターが、動き出し感情を持ち夢を見てまるで本当に生きているかのような存在になる。最初から最後までその喜びと幸せに満ちまくった最高の作品でした。そして、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
社会問題をより前面に押し出した『おおかみこどもの雨と雪』のような不思議な作品でした。他者が隣人になっていくことの恐怖や敵対心を描くだけではなく、それぞれの立場での選択や、ある日突然自分が他者側になって>>続きを読む
これでちゃんとクリスマスをむかえられるね!
行き過ぎた正しさに対する不安や、いつだって変わることが出来るということ、そして良き変化に救われる誰かがいるということ。ラストシーンが素晴らしくてちょっっっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何が現実なのかよく分からない感じで終始惑っているような感覚で観ていましたが、母親もVFもリアルアバターも前科者もセックスワーカーも自由死も作中で言われる様々な差別用語もひょっとしたら英雄も…結局描かれ>>続きを読む
勝てば官軍負ければ賊軍、でも民草が蔑ろにされるのはどちらも同じ。上から下へと流れる軽視・蔑視の流れに一矢報いる痛快さとやっぱりどうにもならない虚しさが入り混じった物語は政局に捉われてばかりの今の社会に>>続きを読む
予告編すら見ることなく何の情報も入れずに観たんですが、いやぁ、凄い傑作でしたね。「しっかり学べ」ってところで思わず拍手しそうになって、危なかった…。
最近インド映画でも増えている女性の尊厳をテーマにし>>続きを読む
フランス映画お得意の団地モノで、特に前半の緊張感の演出が効きまくっていてホラー苦手な自分はずっと心の中で「ヒィ~ッ!」ってなってました。後半はどんどんクモが大きくなっていくんですが、個人的には小さいの>>続きを読む
今日的な資本主義の在り方と逃亡のためとはいえTHE金の亡者の(序盤の)カッティの姿がちょっと重なって見えて、インターミッションまでの前半は「カッティ、お前この一線を越えたら本当のロクデナシだぞ」ってず>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シャマラン作品にどんでん返しを期待する人にとっては早くに真相が分かってそのまま物語が進んでいくので肩透かし感があっただろうし、賢そうな人が出てくる割にはスタッフや警察の無能さで話が展開したり「そもそも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半は小さい笑いや「映画ネタやりたいだけだろ」とか「この歌を流したいためのシーン?」みたいのがあからさま過ぎるのとテンポや繋ぎが個人的に掴みづらくてあまりドラマにノれなかったです。でも後半のヴェノムの>>続きを読む
『シャドー・オブ・ナイト』の顔がパァン!ってなるシーンとか好きだったんだけど、今作もどうやって人体を壊すかって事に全力を尽くしてて面白かったです。ただ続編があるにしても無いにしても、今回は単純に現代忍>>続きを読む
越えられない国境線や上海との距離、一面の雪景色の中で寄り添い温め合い心の隙間を埋めていく若者たちの小休止を見つめる、多分青春映画。お国の違いからか汲み取り切れない所も多かったんですが今の疲れ切った若者>>続きを読む
個人的に感じるソウの魅力ってグロでもアイデアでもなくストレスだと思ってるんですが、今作はその辺の見せ方がちょっと戻ってきてる感じがして面白かったです。「早く終わってくれ~!」って思いながら見せられて、>>続きを読む
中盤くらいまではシャーマン映画やお仕事映画として面白く観れました。主演の4人がホントにこういう仕事のプロの人達に見えて良かったです。で、物語としては『ザバハ』の監督が作った『コクソン』みたいな感じだっ>>続きを読む
ドラマ版が凄い話数だって言うのは聞いていたので「3部作くらいに分けたほうが…」って思ってたんですが、ちゃんと(?)途中で終わりましたね。あんなポスクレ映像まで流したんだから最後までやってほしいなぁ(テ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
雄大な景色のカットと狭い部屋での会話劇がほとんどのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作品。時間も長いので観る前はいつも「やだなぁ…」って感じなんですがいつの間にか引き込まれていて観終わった時には不思議な満足>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作を観て思ったのが、被害者意識と承認欲求に塗れた凡人の主観的なドラマだったなって。コロナとそれ以後の世界を経た上で観るとその主観性と凡人感がより目立つなって思いました。で、今作はそのドラマの延長であ>>続きを読む
業界批判だったり数字や名声のためなら云々みたいな教訓はあるのかも知れないけど、まああまり深く考える必要もないのかな?モキュメンタリーとしての見せ方が上手くて良かったし、でも催眠術くらいから色々とライン>>続きを読む