気楽に楽しめる『地面師たち』×『オーシャンズ11』のような軽やかなエンタメ作品でした。詐欺師VS脱税王の戦いがあまり不測の事態に頼ることが無くがっぷり四つに組み合った感じになっていたので最後までどうな>>続きを読む
承認欲求や「自分」がどこまでも優先される現代の病気を描いた意外と社会派なスリラーでした。そこにミームでお馴染みになってしまったニコラス・ケイジが主演することでエンタメ性やユーモアや皮肉が増し増しになっ>>続きを読む
何気なく観始めたらすげえややこしい話でしたね。終盤一気に話が纏まっていく感じは少しだけ爽快でしたが、パズルのピースを家族にしているせいか最終的に血縁を感動ポイントにもっていっているのが今時のアメリカ映>>続きを読む
心温まる物語でユーモラスなやりとりも多くてクスッとさせられる所も多かったんですが、それ以上に(あくまで一例としてですが)自閉症への理解の促し方がとても上手な作品だなって思いました。終盤の教室のシーンも>>続きを読む
最初の戦闘シーンから度肝を抜かれたんですが、決闘にしろ大規模戦闘にしろ過去作からどんどんアップデートされていくリドリー・スコットのバイタリティが、もうヤバ過ぎますね(ナポレオンとかつい最近じゃん)。今>>続きを読む
自分で組み立てたロボットが、絵で描いただけのキャラクターが、動き出し感情を持ち夢を見てまるで本当に生きているかのような存在になる。最初から最後までその喜びと幸せに満ちまくった最高の作品でした。そして、>>続きを読む
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社会問題をより前面に押し出した『おおかみこどもの雨と雪』のような不思議な作品でした。他者が隣人になっていくことの恐怖や敵対心を描くだけではなく、それぞれの立場での選択や、ある日突然自分が他者側になって>>続きを読む
これでちゃんとクリスマスをむかえられるね!
行き過ぎた正しさに対する不安や、いつだって変わることが出来るということ、そして良き変化に救われる誰かがいるということ。ラストシーンが素晴らしくてちょっっっ>>続きを読む
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何が現実なのかよく分からない感じで終始惑っているような感覚で観ていましたが、母親もVFもリアルアバターも前科者もセックスワーカーも自由死も作中で言われる様々な差別用語もひょっとしたら英雄も…結局描かれ>>続きを読む
勝てば官軍負ければ賊軍、でも民草が蔑ろにされるのはどちらも同じ。上から下へと流れる軽視・蔑視の流れに一矢報いる痛快さとやっぱりどうにもならない虚しさが入り混じった物語は政局に捉われてばかりの今の社会に>>続きを読む
予告編すら見ることなく何の情報も入れずに観たんですが、いやぁ、凄い傑作でしたね。「しっかり学べ」ってところで思わず拍手しそうになって、危なかった…。
最近インド映画でも増えている女性の尊厳をテーマにし>>続きを読む
フランス映画お得意の団地モノで、特に前半の緊張感の演出が効きまくっていてホラー苦手な自分はずっと心の中で「ヒィ~ッ!」ってなってました。後半はどんどんクモが大きくなっていくんですが、個人的には小さいの>>続きを読む
今日的な資本主義の在り方と逃亡のためとはいえTHE金の亡者の(序盤の)カッティの姿がちょっと重なって見えて、インターミッションまでの前半は「カッティ、お前この一線を越えたら本当のロクデナシだぞ」ってず>>続きを読む
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シャマラン作品にどんでん返しを期待する人にとっては早くに真相が分かってそのまま物語が進んでいくので肩透かし感があっただろうし、賢そうな人が出てくる割にはスタッフや警察の無能さで話が展開したり「そもそも>>続きを読む
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前半は小さい笑いや「映画ネタやりたいだけだろ」とか「この歌を流したいためのシーン?」みたいのがあからさま過ぎるのとテンポや繋ぎが個人的に掴みづらくてあまりドラマにノれなかったです。でも後半のヴェノムの>>続きを読む
『シャドー・オブ・ナイト』の顔がパァン!ってなるシーンとか好きだったんだけど、今作もどうやって人体を壊すかって事に全力を尽くしてて面白かったです。ただ続編があるにしても無いにしても、今回は単純に現代忍>>続きを読む
越えられない国境線や上海との距離、一面の雪景色の中で寄り添い温め合い心の隙間を埋めていく若者たちの小休止を見つめる、多分青春映画。お国の違いからか汲み取り切れない所も多かったんですが今の疲れ切った若者>>続きを読む
個人的に感じるソウの魅力ってグロでもアイデアでもなくストレスだと思ってるんですが、今作はその辺の見せ方がちょっと戻ってきてる感じがして面白かったです。「早く終わってくれ~!」って思いながら見せられて、>>続きを読む
中盤くらいまではシャーマン映画やお仕事映画として面白く観れました。主演の4人がホントにこういう仕事のプロの人達に見えて良かったです。で、物語としては『ザバハ』の監督が作った『コクソン』みたいな感じだっ>>続きを読む
ドラマ版が凄い話数だって言うのは聞いていたので「3部作くらいに分けたほうが…」って思ってたんですが、ちゃんと(?)途中で終わりましたね。あんなポスクレ映像まで流したんだから最後までやってほしいなぁ(テ>>続きを読む
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雄大な景色のカットと狭い部屋での会話劇がほとんどのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作品。時間も長いので観る前はいつも「やだなぁ…」って感じなんですがいつの間にか引き込まれていて観終わった時には不思議な満足>>続きを読む
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前作を観て思ったのが、被害者意識と承認欲求に塗れた凡人の主観的なドラマだったなって。コロナとそれ以後の世界を経た上で観るとその主観性と凡人感がより目立つなって思いました。で、今作はそのドラマの延長であ>>続きを読む
業界批判だったり数字や名声のためなら云々みたいな教訓はあるのかも知れないけど、まああまり深く考える必要もないのかな?モキュメンタリーとしての見せ方が上手くて良かったし、でも催眠術くらいから色々とライン>>続きを読む
社会の縮図としての学校ではなく学校という本来若者の聖域である場所に大人の都合が侵食していくような、ちょっと今まで観たことが無い青春映画、っていうか青春映画の制服を着た抵抗と未来についての映画だったよう>>続きを読む
お姉さんがココナツ振り回すところがホントにカッコ良かったんだけど、「ヒーローはその能力や、ましてそのコスチュームを指してそう呼ばれるのではない」っていうのがあのシーンからヒシヒシと伝わってきて、あの辺>>続きを読む
対話なき主張だらけの分断社会、その先に起こりうる武力衝突。今年一番の没入感、というか最初から最後まで圧倒されっぱなしでした。アレックス・ガーランド監督自身は反トランプの人っぽいけど今作自体はそういった>>続きを読む
テレビシリーズの影響なのか「THE 劇場版!」って感じのアクションしまくり傷付きまくりの作品になってて面白かったです。前作は普通に何言ってるのか分からなくてクライマックスまで不満だったんだけど、今回は>>続きを読む
支配と服従(と多分依存とか)に関する「何でこのタイトル?」と思いたくなるくらいに優しさの欠片も無い3つの物語。不条理で不快なんだけど大げさで突飛な物語や演出は逆に痛快に感じたりもして、個人的にはそこま>>続きを読む
前半は今年の映画だと『Chime』のようなヒタヒタとした恐怖、そして後半は『蛇の道』終盤のような銃撃戦になってるんだけど、あの人が出てきたせいかどこか『地獄の警備員』味も感じられたりもして。そして布ヒ>>続きを読む
クライマックスが本当にそう見えてしまって緊張してしまった。
失った時間や失われていく文化に消えていく存在を生と死(そしてリアルとフィクション)に絡めて最後までグラグラ揺れている感じが時に笑えて時にホロ>>続きを読む
冒頭からこのテーマ曲を映画館で聴けたことがとても幸せからの、結構音楽映画になっててずっと耳が幸せな映画でした。映像面も久しぶりでも相変わらず遊びまくっていて凄く楽しかったし、あと意外とドラマがあってそ>>続きを読む
相変わらずの面白さ。ソクトの左ボディからのコンビネーションがいつ見てもカッコいい。そして今回の悪役は特殊部隊出身ってことでナイフアクションのザクザク音が多くてホントにイヤだったなぁ(褒)。
暴力描写は>>続きを読む
最初の方は設定の面倒くささとかあまりパッとしない歌やダンスに乗れなかったんですが、インターバル近くから一気に面白くなっていきました。最後まで観ると前半のパッとしなさも計算だったのかなって思えたりもして>>続きを読む
世界の本当の姿を知った時にどうあるべきか、力を手にした時にそれをどう使うのか。神話のような世界観の中で繰り広げられる王道少年漫画のような友情物語でした。覚醒してからのクライマックスは映像的に激熱だった>>続きを読む
映像が美しくて雰囲気も温かくて気持ちがいい、ずっと観ていたいタイプの作品でした。後半の展開には儚さと痛みがじんわりと残りましたが遠い所にやっぱり温かいものを感じたのは中心にいたのが子供たちだったからな>>続きを読む
事実にインスパイアされていて主人公のモノローグがある作品なので「ラストは当然こうなる」って思いながら観てたんだけど、何か(ダークだけど)普通に物語が終わっていったので「あれ、どういうこと?」って拍子抜>>続きを読む