レゴのカラフルさと遊び心がインタビューによって語られるファレルのキャラクターに合っていて、インタビューに基づく自伝映画なのにめっちゃ観やすくて楽しかったです。メッセージが素直に響いたのもレゴを使う事に>>続きを読む
邦題とポスターからいつもの感じだと思って前情報ゼロで観に行ってみたら、IRA映画で渋イイおじさん映画でした。戦争や人殺しやテロに『罪と罰』的な動機を重ねながら善と悪について、また「人は変われるのか、ま>>続きを読む
情熱を伝えるため、そして世界中の観客に楽しんでもらうための工夫と根気と肉体の酷使が本当に凄かったんだなってことがよく伝わる良いドキュメンタリーでした。あと、歴史に残るものを作る人って大体狂人なところが>>続きを読む
何か裏切りがあるのかと思ってたらホントに(殺しの)アマチュアの物語でした。派手なドンパチが好きな人には地味で物足りないかも知れないけど、個人的には復讐と喪失の間で彷徨う主人公の心の旅を見ている感じが面>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
演じることで自分の中の世界と向き合い再構築し、やがてこれまでの自分から解放されていき、互いを救い合う、っていう。これまでの自分っていうのは今作と最近のテーマを思うと「有害な男らしさ」っていうことなんだ>>続きを読む
ちゃんとバディになっていく流れや憑く憑かれるの関係の終盤の変化が面白かったしスピード感のある格闘も見応えがありました。女の子が感情を出すのにここまでエネルギーが必要なんだと思うと本当にクソな世の中だな>>続きを読む
正直1作目の日本公開が2015年っていうのが信じられないくらいに色んなものが続投していてる今作でしたが、冒頭でチームの健在、っていうか相変わらずなノリを楽しませると同時に空間の使い方や見せ方の進化を存>>続きを読む
ガイ・リッチー流の『イングロリアス・バスターズ』のようでしたが、Ungentlemanlyとか言いながらも一定の品が感じられて軽く観られる楽しい作品になっていました(まあ、めっちゃ人が死ぬけど)。出て>>続きを読む
「何かの寓話が原作にあるのかな?」って感じのユニークな設定を時々クスッとさせられながら楽しんでいたんだけど、途中から思わぬ方向に転がっていって最終的には作り手の体験が反映されたかのような生々しい痛みを>>続きを読む
最初から違和感が半端なかったので全くの予想外って事でもなかったんだけど、こういう映画だったんですね。その声や思いは届くんだよっていう、片思いの定義が変わってしまいそうなホントに優しい作品でした。物語の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
今作が強い女の本性が云々って安いドラマや浮気女に制裁を加えるような「良識」を盾にした社会的暴力を後押しするような作品になっていなかったのが個人的にはすごく良かったですね。むしろそういった他者の目という>>続きを読む
とにかくデーヴァラがひたすらカッコいいインドでは定番ともいえる英雄的なスター映画だったんですが、個人的には教育と父世代の失敗の物語なのかなぁって感じがして、「これ、最後までカッコいいだけの話だったらチ>>続きを読む
個人的に『グレイテスト・ショーマン』の時にも思ったんですが、マイケル・グレイシー監督って物語の語り方がやっぱりあんまり上手くないというか、特に中盤(っていうか序盤と終盤のほとんど)はエピソードがちょっ>>続きを読む
こういう奇想天外なものを観られるっていうのも映画の楽しさっていうか醍醐味の1つだと思うし、ゾーイ・サルダナの新しい一面やしなやかな動きは見ていてホントに楽しかったですね。個人的にはエミリアという人をど>>続きを読む
もちろん第一にクィアの人達を取り巻く環境を描くっていうのがあるんだと思うんだけど、「本当の自分」っていうのを隠しながら生きている人はたくさんいる、っていうかほとんどの人はそういう部分を抱えているし、そ>>続きを読む
社会的な格差や搾取を皮肉る構造は相変わらずでしたが、後味がまあまあ良いせいもあってかポン・ジュノ監督作品としてはやや温い印象もありました。でも、ラストの悪夢に潜ませた毒が個人的にだんだん効いてしまって>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
実は犯罪に対する啓発映画だったって事なんだけど、物語が変化していく中で家族や青春や人生といった要素がどんどん積み重なっていって観た後は気持ちの良い感動があるっていう不思議な作品でしたね。ジェリーを見て>>続きを読む
閉塞的な壁やフレームに演出された確信と疑念が渦巻く究極の宗教&政治サスペンス。渋くて緊張感のある物語をじっくり楽しく観てたんですが、終盤の展開には驚愕させられましたねぇ。あの閉塞的な空間が何のために存>>続きを読む
冒頭の赤からすでに怖かったんだけど、なんかもう…ずっと気持ち悪かったです。でも、途中までは『羊たちの沈黙』や『ゾディアック』に黒沢清監督が関わったような雰囲気だったんだけど、真相が分かってからは「あ、>>続きを読む
動物たちの1つ1つの動きや彼らの目から見た自然の壮大さとか、目に映る全てが本当に素晴らしかったです。個人的には水の表現が今まで観てきたアニメ作品で一番好きだったかも知れない。もう冒頭の川とか水たまりを>>続きを読む
そういやソダーバーグって撮影の人だったなぁ。やりたい事を小規模でサラっとやったような作品でしたが脚本がデビッド・コープだったりルーシー・リューが出てたりもして謎に豪華なのが面白かったです。
心霊ホラ>>続きを読む
マーク・ウォールバーグがハゲると、こわい。結構な時間、画面の後方にいたんですがそれでも存在感バツグンでした。
密室劇と通話劇の中で疑う相手がコロコロ変わっていく、最後までダレることのないよくまとまった>>続きを読む
セットから衣装から歌に踊りに演技まで、全てに魔法が掛かっているかのような作品でしたねぇ。予告編の段階ですでにウルッと来てたんですが、本編のあのシーンとかあのシーンとか、2人が見つめ合っている時の演技を>>続きを読む
序盤の計量のシーンでヒジャブだけでなく下着1枚を除いて全部脱いでいるのが今作の覚悟を見せられたようで個人的に凄い緊張が走ったんですが、その後に展開される柔道の試合も撮影がダイナミックで緊張と迫力があっ>>続きを読む
苦しみと葛藤と絶望の先に掴み取った再生と創造の物語、後半の展開がまるで少年マンガを見ているような熱さがあって面白かったです。あと、彼女が吐露するシーンで「そっか、双子だからって…そうだよなぁ」って、以>>続きを読む
セックスワーカーと世間的に共感しずらい人物とどうしようもない状況を描くショーンベイカー作品は個人的に大好きなので今回も期待しかなかったんですが、いやぁ、めっっちゃくちゃ面白かったですね。もうファースト>>続きを読む
ここまで全編に渡って歌いまくる作品だとは思わなかったので、嬉しい衝撃でした。硬直化した社会を突き進みながら覚悟が伴った自由の輪郭がハッキリしていくのが見ていてカッコいいなって思ったし、クライマックスの>>続きを読む
今時のアクション映画としてはかなり物足りなかったです(近年の海外作品の進化とイカれっぷりを見ると余計に)。鬼がどうのとか、それに対する悪役側の姿勢が曖昧だし、物語も全体的に中途半端な感じがあってどう見>>続きを読む
予告見て「ミシェル・フランコ×ジェシカ・チャステインで、この感じは何?」って不思議だったんだけど、確かに今作はミシェル・フランコ監督でジェシカ・チャステイン主演の作品でしたね。病気や過去の傷に対する自>>続きを読む
ハマスの人質事件に始まってネタニヤフのあれこれも日本で報道されるようになりましたが、今作はその少し前から起きていたある地区での出来事を追ったドキュメンタリー。
現実において、最悪って言うのは本当に底が>>続きを読む
この感じで200分という事で少し構えて臨んだんですが終わってみれば個人的にはそこまで長さを感じなかったですね。インターミッションがあったのが大きかったんだろうけど、それがある事が作品の仕掛けとして機能>>続きを読む
ミュンヘン五輪で起こった出来事をテレビ関係者の視点で描いた作品、スピルバーグの『ミュンヘン』を観た上で今作を観ると、事件の裏(どっちが表ってことでもないですが)ではこんな事になっていましたって見方が出>>続きを読む
アカデミー賞のドイツ代表ってくらいしか知らずに観たので、舞台がイランだった事にまず驚き。序盤はファルハディ映画っぽい雰囲気があったんだけどSNS動画あたりから緊張感が漂い始めて「ん?」ってなって、マフ>>続きを読む
中世ヨーロッパと荒野が舞台の映画って個人的にはあまり得意ではないんですが、観ていていつの間にか重厚な物語にハマってましたね。
時代も国も違う物語を観ることで、その中にある要素を素直に見られる所があって>>続きを読む
まず、キャラクター(俳優)がすごく良かったです。『ファルコン&ウィンターソルジャー』で新キャップとしての第一歩を踏み出したサムの第二歩目がちゃんと示されてて演じるアンソニー・マッキーもカッコ良かったし>>続きを読む
身分証が無いために機会を持てず生きるのに苦労をする、それでも生きていかなければならず、そこを利用され搾取される。そんな中でも支え合える隣人は存在するし手を差し伸べてくれる人もいる。でも本当にそうしなけ>>続きを読む