冒頭の赤からすでに怖かったんだけど、なんかもう…ずっと気持ち悪かったです。でも、途中までは『羊たちの沈黙』や『ゾディアック』に黒沢清監督が関わったような雰囲気だったんだけど、真相が分かってからは「あ、>>続きを読む
動物たちの1つ1つの動きや彼らの目から見た自然の壮大さとか、目に映る全てが本当に素晴らしかったです。個人的には水の表現が今まで観てきたアニメ作品で一番好きだったかも知れない。もう冒頭の川とか水たまりを>>続きを読む
そういやソダーバーグって撮影の人だったなぁ。やりたい事を小規模でサラっとやったような作品でしたが脚本がデビッド・コープだったりルーシー・リューが出てたりもして謎に豪華なのが面白かったです。
心霊ホラ>>続きを読む
マーク・ウォールバーグがハゲると、こわい。結構な時間、画面の後方にいたんですがそれでも存在感バツグンでした。
密室劇と通話劇の中で疑う相手がコロコロ変わっていく、最後までダレることのないよくまとまった>>続きを読む
セットから衣装から歌に踊りに演技まで、全てに魔法が掛かっているかのような作品でしたねぇ。予告編の段階ですでにウルッと来てたんですが、本編のあのシーンとかあのシーンとか、2人が見つめ合っている時の演技を>>続きを読む
序盤の計量のシーンでヒジャブだけでなく下着1枚を除いて全部脱いでいるのが今作の覚悟を見せられたようで個人的に凄い緊張が走ったんですが、その後に展開される柔道の試合も撮影がダイナミックで緊張と迫力があっ>>続きを読む
苦しみと葛藤と絶望の先に掴み取った再生と創造の物語、後半の展開がまるで少年マンガを見ているような熱さがあって面白かったです。あと、彼女が吐露するシーンで「そっか、双子だからって…そうだよなぁ」って、以>>続きを読む
セックスワーカーと世間的に共感しずらい人物とどうしようもない状況を描くショーンベイカー作品は個人的に大好きなので今回も期待しかなかったんですが、いやぁ、めっっちゃくちゃ面白かったですね。もうファースト>>続きを読む
ここまで全編に渡って歌いまくる作品だとは思わなかったので、嬉しい衝撃でした。硬直化した社会を突き進みながら覚悟が伴った自由の輪郭がハッキリしていくのが見ていてカッコいいなって思ったし、クライマックスの>>続きを読む
今時のアクション映画としてはかなり物足りなかったです(近年の海外作品の進化とイカれっぷりを見ると余計に)。鬼がどうのとか、それに対する悪役側の姿勢が曖昧だし、物語も全体的に中途半端な感じがあってどう見>>続きを読む
予告見て「ミシェル・フランコ×ジェシカ・チャステインで、この感じは何?」って不思議だったんだけど、確かに今作はミシェル・フランコ監督でジェシカ・チャステイン主演の作品でしたね。病気や過去の傷に対する自>>続きを読む
ハマスの人質事件に始まってネタニヤフのあれこれも日本で報道されるようになりましたが、今作はその少し前から起きていたある地区での出来事を追ったドキュメンタリー。
現実において、最悪って言うのは本当に底が>>続きを読む
この感じで200分という事で少し構えて臨んだんですが終わってみれば個人的にはそこまで長さを感じなかったですね。インターミッションがあったのが大きかったんだろうけど、それがある事が作品の仕掛けとして機能>>続きを読む
ミュンヘン五輪で起こった出来事をテレビ関係者の視点で描いた作品、スピルバーグの『ミュンヘン』を観た上で今作を観ると、事件の裏(どっちが表ってことでもないですが)ではこんな事になっていましたって見方が出>>続きを読む
アカデミー賞のドイツ代表ってくらいしか知らずに観たので、舞台がイランだった事にまず驚き。序盤はファルハディ映画っぽい雰囲気があったんだけどSNS動画あたりから緊張感が漂い始めて「ん?」ってなって、マフ>>続きを読む
中世ヨーロッパと荒野が舞台の映画って個人的にはあまり得意ではないんですが、観ていていつの間にか重厚な物語にハマってましたね。
時代も国も違う物語を観ることで、その中にある要素を素直に見られる所があって>>続きを読む
まず、キャラクター(俳優)がすごく良かったです。『ファルコン&ウィンターソルジャー』で新キャップとしての第一歩を踏み出したサムの第二歩目がちゃんと示されてて演じるアンソニー・マッキーもカッコ良かったし>>続きを読む
身分証が無いために機会を持てず生きるのに苦労をする、それでも生きていかなければならず、そこを利用され搾取される。そんな中でも支え合える隣人は存在するし手を差し伸べてくれる人もいる。でも本当にそうしなけ>>続きを読む
予告編を見て、恋愛に全振りの『東リベ』設定で『バタフライエフェクト』的なラストに向かっていくお話だと思って(あ~自己陶酔的な悲恋かって)あまり期待してなかったんだけど、良い作品でしたね。むしろ『アバウ>>続きを読む
『ノー・カントリー』のさらに先に起こっているリアルを見たって感じの作品で、観てる間「いやぁ、もう、ついていけないっす」ってずっと思ってました。この対話不能な感じはそこら中で見られる光景だし、ポストモダ>>続きを読む
もう、最初から最後まで全ての展開に泣いてしまった。
プログラムに沿っていたら仕事を処理できないので即興でやっていたら心という形で上書きされてしまったっていうのがちょっとクスッと出来て面白かったです(>>続きを読む
苦しい生活を送りながらも前に進もうとする主人公の家族と友情、夢と現実の物語っていう、まあ中国映画の王道の1つをダンスで描いたっていう作品だと思うんだけど、いやぁ、クライマックスがホント凄かったですねぇ>>続きを読む
歴史の傷に思いを馳せるように、身近な人々の振る舞いや笑顔や無表情の裏にあるドラマや心の痛みにも思いを延ばしそっと寄り添い、そして大丈夫だと思える、とても優しい気持ちになれる作品でした。石を置くシーン(>>続きを読む
説明が最小限なのが個人的には好きでした。分からないから不穏だし怖い、それがずっと続いてる感じでした。あと個人的には婆ちゃんの話が引き込まれましたねぇ。映像にはなっていないんですが、セリフっていうより「>>続きを読む
臨終を見つめるお話でしたが、エピソードの数々や2人がインテリであることから、ずっと生と死と人生についての対話と探求を見ているようでした。久しぶりに会った友人から共犯者、さらにそれらを超えた関係性へとグ>>続きを読む
原作のゲームを全く知らない身としては前半はまあまあ面白かったかなって感じですかね。イーライ・ロス監督がユーモアを見せたいであろうシーンになると結構ドラマが止まってしまうのでその辺は少しだけストレスでし>>続きを読む
観てる間、トニー・レオン演じるチンが何であそこまで金儲けに執着するのか、そして設けたお金で具体的に何がしたいのかって事が全然分からないなってずっと思ってたんですが、これって最近観た『アプレンティス』で>>続きを読む
(主に)クドカンのユーモアと菅田将暉さんの人懐っこい存在感がドラマの良い入口になっていましたね。色んな方向での「どう言っていいかよく分からない」又は「開き直って挑発的な言い方にしかならない」物事を扱っ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
キャメロン・ディアスの復帰作って事だけど、作中で繰り広げられる人種とか世代とかその他様々なジョークまでもがひと昔、ふた昔のものを見ているようで結構キツかったですね。後半は普通のスパイドラマって感じにな>>続きを読む
主役たち4人はカッコ良かったし、兄貴たちもカッコ良かったし、セットもアクションもカッコ良かったし、もう何もかもがカッコ良くて最高でした。社会状況とか過去の因縁とか色々あったけど話が進むほど「友情!青春>>続きを読む
今の時代との類似性を社会の仕組みを説きながら描いているので変な説教くささがなくスンナリと入ってくるのがまず良かったです。そして展開されるのはもう王道って言っていい抗権力ものなんだけど「歴史に一文しか登>>続きを読む
規則正しいとても変な作品でしたねぇ。目覚めるたびに淡々と進んでいく老いとヒタヒタと迫りくるXデーの可笑しさと怪奇的な恐ろしさでクスッとした次の瞬間にはゾッとさせられたりもして、映画体験として最高でした>>続きを読む
事態が本格的に展開するまでが結構長いので「これは、結局なんの話なんだろ?」って前半は戸惑う所もありましたが、観終わってから思うと冒頭の事件からそれぞれの職業に兄弟の会話や(要介護の)お母さんの何気ない>>続きを読む
前半はトランプ目線でのヒーロー映画を観ているようだったけど、勝利への渇望と負け犬になる事への恐怖を積み重ねながら彼がどんどん成長していった先に展開されたのはロイ・コーン目線でのスリラー映画のようで、ラ>>続きを読む
「こんなにアクションしっぱなしの作品あったっけ?」ってくらいにステイサムが無双しまくりでずっとスカッとしてました。法で裁けないやつを追い込む展開はやっぱ鉄板ですね。大した逆境やピンチがなかったのもスト>>続きを読む
神話などから「インド映画こそSFやればいいのに」って思っていたので遂に来た今作はとても楽しみにしていたんですが、いきなり神話バリバリな感じで始まったのにはちょっと面食らってしまいました。世界観は大好き>>続きを読む