大人サークル鑑賞会、今回はミニシアター貸切。オシャレな映画館で地元クラフトビールを嗜みながら雰囲気バッチリ。さて、村上春樹原作の短編6つをまとめ上げた本作はいかに。支配人のオススメにより日本語吹き替え鑑賞。
小村・・・銀行員(礒村勇人)
きょうこ・・・小村の妻(玄理)
片桐・・・小村の同僚(塚本晋也)
かえるくん・・・?(古舘寛治)
舞台は3.11直後の日本。TVから流れる被災映像をぶっ続けで見ていたきょうこは突如姿を消す。途方に暮れる小村は仕事も手につかず片桐に業務を押し付ける。一方、仕事を終えて帰宅した片桐の部屋には、巨大なかえるさん、いや、かえるくんが居た。
以下ネタバレ感想
まさかの「すずめの戸締まり」じゃないか。巨大ミミズが地震を引き起こす、って定番だったっけ? 違いはミミズ退治をするのが人間ではなくカエルってこと。
全体を包む不思議な雰囲気。ストーリーも登場人物も日本、でも絵のタッチはどう見ても海外のそれ。吹き替えでバッチリ日本、でも道路の進行方向など画の細部が明らかに海外。日本のようで日本でない、そこに答えがないストーリーが乗っかっているので、なんとも感想に困る。一番スッキリしないのは、きょうこの願いについて。オーナーに何をお願いしたのか、そしてそれが叶ったのか、有耶無耶のまま終わる。
村上春樹を1冊たりとも読んだことがなく、それは“食わず嫌い”と言えたのだが、恐らく全て読んでいる旦那からの話や「ドライブ・マイ・カー」を観たら“合わないかも”と感じ、本作でとうとう“好きじゃない”が確定した(苦笑) 強気の女に捨てられる男の構図、興味ないんだな〜。なんだか小村の作画が村上春樹に似てたのは気のせいだろうか。ハルキストさん、すんません。
かえるくんは好き。