このレビューはネタバレを含みます
「プロセスより結果がすべて」
「常に攻めの姿勢で」
業界の負け犬だったナイキ。上場し損益と株主に縛られる。ソニーのアイデアは3人と契約するのではなくジョーダン1人に絞って彼のアイデンティティを最大限に利用する。
「彼がシューズを履くのではなく彼こそがシューズだ」
ナイキはイヤだと明言しているジョーダンをどう口説くのか。
アディダスもコンバースもジョーダンを狙う中、ナイキの勝ち筋は?
ジョーダンの家にまで押しかけ母親に話を持ちかけるソニー。他社のプレゼンの内容を予想、違ってたら諦めますと。
選手個人を靴として具現化する。形か機能か。美しさ、斬新さ。NBAでは白が51%以上じゃないといけない。1試合5000ドルの罰金。なら自分たちが罰金を払えばいい。もっと赤を足す。
エアソールの新しい形。エアジョーダン。
「まるではるか昔から存在してたかのように」
苦難を乗り越える意思。
「靴はただの靴だ。だが誰かが履いた時意味が生まれる」
「自分のためではなく人々のために履いてほしい。ここの誰もが命が尽きれば忘れ去られる。でも君だけは永遠に記憶に留まる。不滅のものがあるからだ。君の物語は人々を飛び立たせる」
入札額はまさかのアディダスと同額。手は尽くした。
不安に苛まれる中、まさかの母親から連絡が届く。靴の売上の一部を受け取りたいという条件。母親が一番マイケルの未来を信じて思い描いていた。世界最高のプレイヤーになるという、彼の才能にケチな人でもつぎ込んでしまう、それほど特別な存在だと。
CEOの決断は獲得するべきだと。正しいと信じたことに弱きになるな。諦めるなというメッセージ。エアジョーダンは初年度1億6200万ドル売り上げたという。
リスクを負ってまでも成功を追いかける信念、絶対に自分は間違っていないと信じ突き進む。想い描く未来、あるべき姿、強い意思には強い言葉が乗る。感動した。