柏エシディシ

DASHCAM ダッシュカムの柏エシディシのレビュー・感想・評価

DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)
3.0
迷惑系YouTuberで自称ラッパーのアニーはコロナ禍でロックダウン中のアメリカに退屈し、元カレを訪ねてイギリスへ。
そこでも性懲りもなく方々に顰蹙と迷惑を撒き散らしながら配信を続けるも、ひょんなことから"届けもの"の依頼を引き受ける事に。
それは思いもよらぬ悪夢の一夜のはじまりだった……
反ワクチン、アンチマスク、トランプ支持者という怪異より最悪なホラーヒロイン、アニーがサイテーでサイコー。
大嫌いなのにだんだん可愛く思えてくる不思議。
しかし全然可哀想には思えないので、彼女が酷い状況に陥るのを終始爆笑で観れる諧謔。
体裁はよくあるPOV形式なれど、アニーのキャラと全編アドリブという特段上手くもないラップで、他にはない独自のテイストを感じる。
さすがブラムハウス。
ホラー映画のジャンル性や伝統に添いつつ、やはりどこかいつも新しい感性が効いている。
脱力もののエンドロールは今年のベストエンドロール賞をあげたい!
柏エシディシ

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