モーテル

アナログのモーテルのネタバレレビュー・内容・結末

アナログ(2023年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

泣いている人が多いみたいで申し訳ないのだけれどあまりにも酷過ぎて笑うしかなかった。

波瑠演じる女性の「察して下さい」みたいな態度は中々キツいものがある。
特に母の死でやつれたニノを見兼ねて海に誘うシーン。
ホントは「ニノを励ます、元気づける」とか言った事をするはずだろうに「私は悲しい女なんです」みたいな態度をとってて映画館で苦笑してしまった、、。

皆さん冷静に考えて欲しい、自分が失意に打ちひしがれている時に「わたし(ぼく)寂しいんです、、」なんてされたら「知らんわ!!」とか「もう黙ってて」と言ってしまうでしょう。

監督が「なんとな〜くこういう画が欲しい」と撮った挙句、現実ではアリエナイ、あったらヒンシュクものなシーンの連続がこの映画だったように思う。

ニノの母が亡くなったシーンも「顔に布をかけないんだ?」とか「手を握る訳でもなくいきなり親の顔面掴んじゃう感じ?」と「母の顔に手をあてる息子」の構図が撮りたいがための人間の生理から反したシーンが相次ぐ。

極め付けは波瑠が事故に遭った事を知らせる桐谷健太の演技だろう。
「友達の事を想って悲しむ友人の画」が撮りたいのだろうが、桐谷健太は「自分の息子か娘でも亡くなったのか?」という号泣ぶりでもはやニノの事を心配している様子など微塵もない。
なので狙いと違い「自分が泣きたいから泣く」という下劣極まりない人間に写ってしまう。
申し訳ないが「いや、お前がそんな泣いてどないすんねん!」と笑ってしまった。

唯一褒めるところがあるとすればニノの仕事を語る時の演技とお姉さんから日記を預かって号泣しながらもお姉さんに気を遣わせない為に笑ってみせた演技くらいである。
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