これは劇場で見るべきだった。
映像でも音でもないけどなんとなく、もっと集中すればニノの気持ちがもっと想像できたかも。それでも気持ちが暖かくなり、そして辛くもなった。
この映画のキーワードの一つは偶然ではないかと思う。作り手はデジタル全盛の予見可能性よりも、起こりにくくなっている偶然に光をあてている。いろんな背景を背負った人たちが偶然出会い、友達になったり、顔見知りになったり、恋をしたり。考えてみたらすごいことだ。気になるからと言ってあんなふうに話しかけたりできるか?
最後に起こる奇跡は、やはりご都合主義の誹りを受けるだろう。
いい作品だった。