オタク

ライフ・イズ・クライミング!のオタクのレビュー・感想・評価

4.0
冒頭、ジムでコバさんにサイトガイドするお子さんのはっきりとした言葉遣いや、大人にガイドする責任を堂々と受けていた態度にものすごく感動してしまった。これは他人を信用しないと始まらない全盲の世界がもたらした関係性だなと思った。見えてる大人もこうであってくれ!

コバさんは全盲である以上コミュニケーションには言葉を使うしかない、というのも勿論あるだろうし、コバさんナオヤさんともに英語話者でもあるというのも影響していると思うが、ふたりとも言語での表現が非常に豊かで、自分の使ってる言葉のレンジは狭いな!と思わされた。

以前は光も感じられたコバさんの病気が進行して全盲となったとき、同じく全盲のクライマーの恩師に「これでserious friendになったね」と言われて一堂爆笑してたのはかなり迫力あるシーンだった。

クライミングのパートは撮影も美しくて、編集には音楽は少なく、すごく好みの温度の映画だった。バリアフリー上映で字幕が読めたのも(私は聞き取るより読む方が頭に入るので)よかった。
オタク

オタク