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ボストン・キラー:消えた絞殺魔のHKのレビュー・感想・評価

3.0
リチャード・フライシャー監督の名作『絞殺魔』(1968)の元ネタともなった実話“ボストン絞殺魔事件”を、あらためて事件を追った実在の2人の女性記者の視点から描いた映画。
JCOMを更新すると、なぜかディズニー・プラス3カ月無料特典が付いてきたものの、興味を引く作品があまり無い中で見つけた貴重な作品。

原題は“Boston Strangler”(ボストン絞殺魔)
アメリカ公開は昨年、日本では劇場公開されずディズニー・プラスの配信のみ。

1962~1964年に起きた事件の4年後に公開された『絞殺魔』ではトニー・カーティスが演じた実在の犯人アルバート・デサルヴォ(1973年獄中で殺害される)が単独犯のように描かれましたが、その後1973年にはデサルヴォが獄中で刺殺され、1980年代以降は冤罪説も多く浮上。

本作では新たな事実が明かされるのかと期待して観ましたが・・・
残念ながら、旧態依然とした男社会の新聞社の中で、命の危険を顧みず調査を進める女性記者を描きたかったのか、複雑化した事件の真相を究明したかったのかがどっちつかず。
歯切れが悪くスッキリしない作品になってしまいました。

マット・ラスキンという知らない監督ですが、製作にはリドリー・スコットの名が。
主演の記者役はキーラ・ナイトレイ。
もう一人の女性記者を演じたのはキャリー・クーンという人で知らないなと思っていたら、『ゴーン・ガール』のベン・アフレックの妹役!
他に『アヴェンジャーズ/インフィニティー・ウォー』のプロキシマ・ミッドナイト役? こっちは全然覚えてません。

デサルヴォを演じたのは、最近では『ザ・スーサイド・スクワッド』『デューン』『オッペンハイマー』などよく見かけるようになったデヴィッド・ダストマルチャンでした。
あの水玉の人ね。
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