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ブルックリンでオペラをのBremingerのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.6
アン・ハサウェイとピーター・ディンクレイジが出ているという情報頼りに鑑賞。

オペラを作る話かな〜くらいで観にいきましたが、嫌がらせなのか寂しがりなのか前日に誰もいないのを確認して取った席のホント隣に爺さんがいてムキーッ!てなりました。もっと席空いてるじゃないっすか…。

モヤっとした気持ちで観ましたが、映画はそのモヤつきを晴らすかのごとくぶっ飛んだ作品になっていました。

オペラがメインかと思いきや、子供たちの婚姻問題に徐々に物語がフォーカスしていき、それをどう解決するかを軸に周りの人物が右往左往していくので、とっ散らかっている感じがずっとありました。

人物関係が浅く掬っただけで進んでいくので母娘関係の市民権がーとか、裁判だーとかが取ってつけただけの様にしか思えず、修道女になりたい理由も突発的なのが訳わからんまま進んでいくのがかなり気になりました。

ただ脱出させるために協力的に動く人物たちや、船の上でのハッピーな雰囲気は好みでした。

序盤のスティーブが船曳きの女性とイチャっとした話からオペラが生まれた過程まではいいコメディだなぁ、この後どういう展開になっていくんだろうなと思っていたのに、重めの話、しかも日本住まいなのもあって州によって結婚できる年齢が違うというのもピンとこなかったのも後半ハマれなかった要因だと思います。
ストーカーのやり方が常習犯のしれだったのは面白かったです。

役者は抜群に良かったと思います。お目当てだったディンクレイジは渋さとコミカルさがうまく噛み合っていて、哀しげな表情とかがたまらなかったです。
アン・ハサウェイは文字通り体を張っていて良かったです。絶叫しまくるシーンはホラー映画の怪物くらい迫力があって笑ってしまいました。

邦題を考えた人はちゃんと本編を観たのか?と疑いたくなりましたし、原題を直訳した方がカッコは悪いですが様になっていたよなぁと思いました。
まだオシャレなコメディに肌は合わないみたいです。
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