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セフレの品格(プライド) 初恋のfujisanのレビュー・感想・評価

3.5
好きになったらこの関係は終わる。

ベストセラーレディースコミックを城定(じょうじょう)秀夫監督が映画化した2部作の一作目。R15+作品ということでかなり際どいシーンも多かったですが、しっかりとしたテーマのある邦画作品でした。

タイトルホイホイで集まったおじいちゃん達に、原作ファンと思われる女性客がまばらに共存する不思議な空間でしたが、客入りもまずまず。(大手シネコンは大作がスクリーンを占めていることもあるのかな?)


■ ストーリー

この作品は、36歳 バツ2の派遣社員、森村抄子(行平あい佳)が同窓会で久しぶりに会った初恋の相手、産科医の北田一樹(青柳翔)と再会し、ホテルに誘われるところから始まる。

久しぶりの恋にときめく抄子だが、一樹から提示されたのはセフレとしての仲だった。。という話


■ over the border:本当の幸せとはなにか

『本当の幸せとはなにか』。男性にとっても女性にとっても、結婚して子どもを作ってっていうのが本当に幸せなのか。

抄子と一樹はどちらも独身。結婚も選べる中で選んだ選択は、ある一線を超えないセフレの仲。

劇中に出てくる ”over the border” の言葉にあるborderとは、『普通の幸せを指す既成概念』のことなのか、『幸せを維持するために超えないほうが良い一線』なのか。

この作品は、本当の自由を探す大人たちの、意外に深い物語でした。


■ さいごに

今作の一作目『初恋』に続き、二作目の『決意』は8/4公開。「ベイビーわるきゅーれ」の高石あかりさんも出ますね。

良い言葉が思いつきませんが、編集のテンポの良さと女性を美しく撮る城定秀夫監督の作品には不思議な魅力があり、とりあえず二作目も観てみようと思います。




2023年 Mark!した映画:209本
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