ゴン吉

SISU/シス 不死身の男のゴン吉のレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
4.1
第2次世界大戦末期のフィンランドを舞台に、不死身の老兵とナチスドイツ軍の死闘を描いたマッドアクション戦争ドラマ。 
ヨルマ・トンミラが主演、アクセル・ヘニーらが共演。 

フィンランドの荒涼とした荒野で一人の老人(ヨルマ・トンミラ)が金鉱を掘り当てる。老人は金を袋に詰めて、馬で町に向かうが、途中で1両の戦車を中心としたドイツ軍の部隊とすれ違う。部隊の最後を走っていたトラックのナチスドイツ兵が老人に絡み、老人の金を奪おうとする.....

“SISU”は、日本語に翻訳不可能とされるフィンランドの古き良き精神で、あえて言うならば、想像を絶するほどの意志の強さ、何があっても折れない心のこと。
老人の正体はフィンランドの元特攻兵で、かつてソ連との戦いでは1人で300名以上ものソ連兵を殺した伝説の”不死身”の戦士だった。
機銃掃射や地雷、首吊り、全身炎に包まれても復活し、地上戦はもとより水中戦、さらには空中戦まで繰り広げる。
老兵はツルハシ1本と不屈の精神を武器に、次々とナチスドイツ兵を血祭りにあげていく。
ナチスドイツ軍の娼婦にされていた6人の女性たちがマシンガンを手に取り立ち上がる姿も勇ましい。
静寂の中で戦闘が淡々と繰り広げられ、不気味で恐怖心を煽ります。
思わず目をそむけたくなるグロイシーンも沢山あるが、戦場では普通の光景なのかもしれない。
一方、子羊のようなモフモフの可愛いワンコがストーリーを盛り上げる。このワンコは主人公を演じたトンミラが実際に飼っている愛犬のテリア。
果たしてナチスドイツ軍と不死身の老兵の決着は如何に?

2023.10 字幕
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