風来坊

SISU/シス 不死身の男の風来坊のレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
4.0
フィンランド映画なのに言語はフィンランド語でなく英語でナチスも英語を喋ってます。リアリティーが薄くはなるのでしょうが、この辺は世界市場を狙ってのものだと思うので仕方ないですね。

やっぱり舐めてたヤツがムチャツヨは痛快で面白いですね。
特に追われる者が追う側に変わる瞬間が堪らない。
しかし…てっきり正義のために立ち上がりナチスと戦うと勝手に思っていたのだけど、結局は黄金を巡っての戦いでそこは個人的には俗っぽく感じてしまいました…。

ナチスの非道さは卑劣なやり口でよく表してました。ワンちゃんを虐待する奴等は天罰が下ってそりゃ当然。
特に上官がクズの極みで悪役として存在感がありましたね。
人間の身体ってそんなに銃弾通さないもんかと思うし、危機の乗り越え方が強引だけどそれは不死身の男だからと無理矢理に納得しました(笑)

予告ではテンポが良さそうでしたが、前半のインパクトに比べると後半はちょっと失速…。女性陣の復讐は分かるけど、やっぱり最期までじいさん1人で突っ走って欲しかったなぁ…。
じいさんはほとんど喋らないですが、表情から怒りや悲しみは見て取れベテラン俳優らし上手いですね。

思っていたほどアドレナリン全開で痛快な感じではなかったですが、これでもかという攻撃にも屈しない不死身のじいさんの活躍にテンションが上がった作品でした。
風来坊

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