この先記憶がなくなって、
愛した人も、自分が誰かさえも
わからなくなる以上の恐怖があるのだろうか。
この映画は幸せで溢れるシーンよりも
苦しくて、切なくて、涙が止まらないシーンが多い。
でも、スジンに関わるたくさんの人の想いが交差して、たくさんの愛を感じることができる。
夫・チョルスが現実を受け止めて生きていくことを決めた時、そこにはただ愛しかなかった。
ラストシーンは、スジンの1番欲しかった言葉に
頬を寄せ合い笑みを浮かべる2人の幸せなひとときが表現されていた。
その後、2人がどうなったかは映画では描かれないけれど、ファミリーマートで2人が出会い、恋に落ちて結婚し、幸せな時も苦しい時も過ごして、決断をして、、、
2人の人生の記憶と愛は消えないと、強く思えるラスト。