ハレルヤ

私の頭の中の消しゴムのハレルヤのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
3.8
お嬢様育ちのスジン。建築士のチョルスと知り合い結婚するも、物忘れが酷くなっていた。病院で若年性アルツハイマー病と診断され、徐々に悪化していく中、2人は愛を貫こうとするラブストーリー。

かなり有名な作品ですが気が付けばもう20年ほど前の作品。今まで見よう見ようと思いつつ、タイミングを失っていましたが、今回重い腰を上げてやっとの初鑑賞。

ストーリーからしてベタなんだろうなぁという予想。後半はまさに王道というか、これでもか!と言わんばかりに涙腺刺激演出。分かっていてもやっぱりウルッとしていました。

若年性アルツハイマー病をテーマにしているだけに、悲しさが前に出ている作風。どうしようもない壁が立ちはだかっている気分になりますし、やり場のない悲しみと憤りがチョルスを支配するのも分かります。カッカしやすいけど、根は優しい役柄が活きていたと感じます。

それでもスジンに寄り添い、彼女のために尽くそうとする姿。スジンも記憶が戻っているうちに何とか自分の気持ちを忘れないでおこうとする様子も胸に迫るものがありました。

中盤少し中だるみしたのも事実ですが、重いテーマがありながら希望を持たせるラストも印象的。素直に良い作品を見たなという気持ちです。
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