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祖国の人々のappleのレビュー・感想・評価

祖国の人々(1915年製作の映画)
4.1
映像自体も貴重な上に、とても大切な言葉をギトリは残してくれてたと思う。
本当に芸術を愛して、大切にしているんだなと伝わってくる。
そして彼の交友の広さには驚くが、才能がある人間には才能がある人が自然と集まるのはなんら不思議な事でもないのかもしれない。

この映画で特に印象に残った話はモネとクレマンソーの話。モネが亡くなった時遺体には黒い布を被せられていたが、親友であったクレマンソーは『黒は色ではない』と彼には花柄のカーテンの布を掛けてあげたそう。
モネは絵からわかるように、花や自然を愛し家の庭にはお金も時間も惜しまなかった。
最期までそんな彼の良き理解者であった事に対して一瞬でうるうるしてしまった。
サン=サーンスの指揮の動画を撮るまでの経緯が面白い。
ギトリは過去の芸術家を映像に収めることで、彼らを不滅の者にした。
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