可能性は現状に不満がある人が言う言葉
という彼女の一言で、彼のプライドとか理屈とかそういう表層が全部どっかいっちゃって自分にも刺さって死ぬかと思った。
『白人が求めているのは真実ではなくて、免罪符だ』
人は自分の負い目をなにか代わりのもので補い、さも自分がそれを克服したようにする。映画内でも討論していた事だけれど、私は芸術は主観でしかないと思っているのでこれは致し方ないことだと思う。私だって自分に必要なものだけを手に取り、好きなように解釈している。
そういう世間やメディアに芸術が食い物にされるのは作り手からすると侮辱的なのかもしれないけれど、結局それを侮辱と捉えない人が売れるんだろうな。
その葛藤をずっと主人公はしてる。
リアルってマジでなに?衝撃的とかそんな浅はかな事なの?
お手伝いの人の結婚式のシーンと、車で結婚報告するシーンで泣いた。