しゅん

幸運を!のしゅんのレビュー・感想・評価

幸運を!(1935年製作の映画)
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演技=ドキュメントとしてのギトリ炸裂。
やがて『役者』で父と自身の二役を演じるサッシャは、ここでは「自分の半分の年齢の娘」と結婚する自分自身を演じる。「車を遅く撮るとこうやって映画っぽくなるだろ?」「じゃあこの声は?」「後でスタジオで撮ってるのさ」のネタバラシも、極めてドキュメンタルに感じるその力。全てを幸運へ引き寄せる逆ファム・ファタル、ジャクリーヌ・ドリュバックの笑顔も炸裂している。

眼鏡を掛けてる時のギトリの方が実は好きだったりする。レストランでの空席に至るまでの反復と、給仕とのメニューの応酬がすき。ワイプによるつなぎもなぜか合ってる。まぁ端的に最高です。
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