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ふたごのユーとミー 忘れられない夏のあんずのレビュー・感想・評価

4.0
予告編を見てビビッと来て、何度もタイに行っている友人を誘って鑑賞。映画館が暑かったことを除けば(タイの熱気のようで良いとは思えなかった)、とても良かった。友人も大満足。

子どもの頃、絵本を読んですごく双子に憧れたことがあるのを思い出したり、ノストラダムスの大予言とかY2K問題とかあったな~と懐かしく思いながら観ていた。ノスタルジックなバンコクやのどかな田園風景が美しい北部の街ナコーンパノムに癒される。蓮の池のボートは素敵だったし、伝統楽器ピンの演奏やおませな男の子たちの熱唱も楽しかった。

思春期のユーとミーとマークの三角関係、更に両親の離婚というシビアな問題も関わって来て、双子が心身ともに大人へと成長して行く様子が爽やかに描かれている。初潮を血までしっかり見せるのは、双子の女性監督ならではなのかなと思った。

自分の意思とは関係なく、体が勝手に大人になり、それに対応して行かなければならない居心地の悪いような不安定なあの時期。ユーとミーはそんな時も2人で心強いけれど、いつまでも何でも2人一緒という訳には行かず、それぞれの人生を歩き出す。マークはちょっと気の毒だったな。

双子役は1人の女の子が演じていて、どんな風に撮影したのか、合成したのか、気になる。ポップスを歌いながら踊るシーンが可愛かった。タイ映画のクオリティの高さに驚く。主演女優&俳優は次回作でもタッグを組んでいるとのことで公開が楽しみ。
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