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碁盤斬りのmgmnのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.3
時代劇も碁のルールも知らないけど、白石監督の作品が好きという気持ちだけで鑑賞しました。

殺陣のシーンは監督の本領発揮といったところで、迫力満点。
除夜の鐘にあわせた最期のシーンはさながら『孤狼の血』の五十子絶命シーンと重なるところがあり、孤狼の血ファンとしてはもう、監督さすがです……と心の中で呟いてしまうレベル。
やはり魅せ方が秀逸。
碁を通し四季を過ごし、碁を通しそれぞれの関係を築き、碁を通し信念を貫く。
そしてなんとも粋なオチまでついており思わず感嘆のため息。
観る前は正直、時代劇かあ……と気が重かった(それでも観たい気持ちが勝った)のですが、その世界観でしか作れない景色や心情があるのだなと、自身の中で新しく世界が広がりました。

時代背景や歴史については勉強不足でしたが、そんな自分でも十分楽しめたのは上手く現代に落とし込んで映像化された監督と、素晴らしい役者方の技術だと思います。
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