やややきそば

碁盤斬りのやややきそばのネタバレレビュー・内容・結末

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2024-05-58 劇場54本目
武士って生きづらそう
あとタイトル回収気持ち良すぎ
お絹が「金輪際私の前に現れないでください」と踵を返して吉原に消えていくシーン、個人的にはここ数年の邦画で最高に美しかった(かも)


いやしっかしあんなに色々あった後よくそんな丸くおさまれるな!?と思ったら
役目を追われた者とその家族に会いに諸国を回るため出奔するから
お絹が達者で暮らせるように用立ててからってことね…
それにしたって柳田親娘の器によるところが大きいけど…

お金が見つかってからは
源兵衛に対してお前なー!!という気持ちと
番頭に対してそもそもお前があらぬ嫌疑を掛けなければさー!!!
という気持ちでいっぱい
弥吉もあまりに盗ったムーブするので完全に弥吉の仕業だと思い込んでたけどそんなしょうもない真相ある?

大晦日過ぎて大門の閉鎖に間に合わなかったのであっこれほろっと後味の悪いパターンだ…そういえば孤狼の血の人だしな……と思いきやお庚さん粋に人情にじませてくれるし
そこは豹変して鬼になってくれても良かったよ
なんやかんや松葉屋の男衆も女性たちも良かったねー!て雰囲気で送り出してくれるし なんやそれ!

と色々な感情を抱えつつも観終わってみると映画としての満足感はすごい
碁を打つ場面が美しい
柴田と決着の碁を打つ場面でさえ美しいと思った

いや斎藤工さん1人現代人すぎる

柴田を探して旅する各シーンや吉原へ駆け戻るシーンが好きでずっとそれらだけ観ていたかった