東朴幕院

碁盤斬りの東朴幕院のレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.3
時代劇と言ったら年に1本見るかどうかで、昨年も『せかいのおきく』を見た程度。その様な嗜好である事からどんな時代劇のモチーフにしている等知見も無い状態で本作を鑑賞。

その結果、すこぶる満足度した出来出来あったなと。序盤の囲碁対局シーンは、まるで『ハスラー』や『シンシナティ・キッド』から影響を受けた様な緊張感があり、そこから完全に引き込まれてしまった。
そして主人公、柳田格之進を演じる草彅剛の清廉潔白を信条としストイックに暮らす武士と両替屋の國村隼演じる萬屋源兵衛の関係等、見ていてワクワクが止まらず。
そしての貧乏侍に落ちぶれた原因と行方不明になった50両の件と、斉藤田を交えてもう見事で見応え十分な娯楽作であったね。
ラストのオチも清廉潔白だけが尊い訳ではないと個人的な成長も見せていたのもグッとくる展開であったね。
演者も見事に尽きるね。
東朴幕院

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