みむさん

ブルーバック あの海を見ていたのみむさんのレビュー・感想・評価

3.0
「渇きと偽り」ロバート・コノリー監督がティム・ウィントンの小説を映画化。彼の小説はいくつか映画化されてるが、二人が組んだのはオムニバス映画「The Turning」以来かな。

ミア・ワシコウスカ、ラダ・ミッチェル、エリック・バナが出ていた。

オーストラリアのロングボート ベイというコミュニティで、海と海洋生物を守りながら生活している母娘の物語。
原作の主人公は男性なので、ポール・ウォーカーが生きていたらこういう映画やりたがったんじゃないか?とか考えた。

無難な映画だっだが裏を返せば環境保護と母娘物語があまり堀下げられずに感動や共感の感情が押し寄せるという感じではなかった。それは狙ってないと思う。だから淡々としている。

アビーの8歳、15歳、現在の様子がいったり来たり。
15歳のパートが海洋生物との繋がりがよく描かれてたが、幼少期と現在の母との関係はよかったがやや駆け足的な描かれ方だったような。もう少しじっくり親子の話があってもよかった気がする。
どちらかというと海洋保護がメインなのかもね。

美しい映像が盛りだくさんだし、ブルーバックという名の深海魚ふうの大きな魚との絆と交流は癒され(助けようとしてわざとバンバンやるのはちょっとビックリしたが)、悲しみもあるが鑑賞後はわりと爽やかな気分にはなる。

一時的にはよくなってもまたあの後いろいろありそうだよなとか現実的なことを考えたりもするけども。

なんだかんだ言いつつ、映像の美しさで心洗われる映画かも。メッセージは伝わるがやっぱりBGV的だった。