ゆんぶりっく

ヴァチカンのエクソシストのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.7
ラッセル・クロウが飄々としたエクソシスト役を演じた本作は「オーヴァーロード」のジュリアス・エイヴァリー作!
キュートなスクーターで爆走し、冗談を言いつつも悪魔祓いの実力は本物というアモルト神父が少年に憑いた悪魔と対峙するエンタメホラー!
暗くなり過ぎないテイストが良い!

ラッセル・クロウの演じるアモルト神父が実にいいキャラしていて、彼があと199ヶ所残る呪いの土地を浄化していくシリーズが是非見たいと思わせられます。

悪魔祓いは序盤〜中盤にかけては、悪魔にちょっと嫌なこと言われたらすぐバタバタと退散するんで
「もうちょい頑張れよ!」
と思ってましたが後半で盛り返しましたよ!
もうこれを事実を元にしましたとは言えないガッツリ超常現象のオンパレード!
ただ“これぞエクソシスト映画”と言う定番のホラー描写からは良くも悪くも外しがなかったので、めちゃめちゃ目を見張るシーンがあったかと言うと、実はそうでもない出来。
バディとなる神父が血みどろになるところは良かったですけどね!

アモルト神父の視点で話が進み、彼にフォーカスが当たりっぱなしなので、取り憑かれた少年の家族の心理描写が薄く、彼女らが悪魔に追い詰められる展開をもっと見たかった気もしますが、そうすると視点がガチャガチャし過ぎるだろうし、これくらいの塩梅くらいがちょうど良いのかも。

何はともあれ、見た後の満足度は高め、エンタメ重視な良作映画でした。
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