マリリン

歴史は女で作られるのマリリンのレビュー・感想・評価

歴史は女で作られる(1956年製作の映画)
3.5
【スキャンダラスな女の生涯をサーカスで】
フェミニストが観たら激怒しそうな内容(多分当時は批判されたんじゃないかな…)。主人公ローラのスキャンダラスな生涯を、サーカスの見世物として物語が展開していく。赤裸々に女性を見世物としているのがフェミニストの逆鱗に触れそう。
でも逆にその発想が斬新で面白いとも思う。冒頭から完全に『ザ・グレイテスト・ショーマン』みたいなサーカスから始まり、ローラの波乱万象な人生が語られる。そして時系列はフラッシュバックされる。サーカスの演目がローラの人生なのだ。
最後のシーンで、檻に入れられたローラの手に殿方が触れるという、お触りタイムがなんとたった1ドル…。列を成して群がる殿方のショット、そしてカーテンは閉められる。どこまでもローラの人生はスキャンダラスで下世話で物悲しい。
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