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法廷遊戯のhaseshoのネタバレレビュー・内容・結末

法廷遊戯(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴリゴリのネタバレです。


すでに亡くなった父の冤罪を証明するために、新たに殺人(未遂)事件を仕立て上げるという発想がすごいよ馨。それを理解して協力した美鈴も頭いいし、セイギもちゃんとUSB見つけて偉い。ミステリーをあまり嗜まない自分としては、とても楽しめました!
同害報復(目には目を、みたいなやつ)を研究していた馨。馨の父を自殺に追い込んだ検察、司法制度、マスコミ、記者、社会、そして美鈴・セイギ。馨は美鈴・セイギに対して二人を引き離すことで、大切な父を奪われたことへの報復をしたのか、許すことにしたのか。
美鈴が感情を出しているシーンが怖かったー…。そうなってしまうくらいの過去があるのにも納得。
馨はセイギと関わる時にどう思っていたのか。始めは復讐のために近付いたにしても、美鈴を救うようなセイギに対して心変わりするようなことがあったのか…。
美鈴の施設での虚偽証言は時効だけど、セイギの暴力はまだ時効にならない(施設での傷害のことか、馨の父へのことか、どっちもなのか分からないけど)。というか美鈴は無罪になったけど、結局、殺意をもった殺人で…。
とまとまらないレビューですみませんが、そんな考えさせられる映画でした。

追記
最後の主題歌も良かった印象で、YouTubeで改めて聞いてみました。作品自体はハッピーエンドではないけど、主題歌を聞くと少し救われるというか、落ち着けるというか。「愛し生きること」という曲です。
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