このレビューはネタバレを含みます
ジェイド、1人だけ着信音が強烈だったの面白い。そんなポップな人物に見えなかったんだけど本当は愉快なヤツなんだろうな。
主人公に対しこんなに不快と思う作品も珍しく、とにかくミアという人物の害悪性が高かった。
そのミアを演じたソフィーワイルドの演技力の高さ。彼女に限らずだけど憑依のシーンなんて本当に誰かが乗り移っていた。脱帽です。
ただ、ミアの精神状態をこうさせたのには外的要因が大きいので、彼女の人生を考えると同情する。愛着障害がひどい。
母は自殺し、孤独に恐怖し、孤独由来の行動に周りからはやや嫌厭され、最後は友人に突き飛ばされ地縛霊のようになってしまう人生。つれ〜
総合してかなり好みでした。
呪物の向こうに呪物を介さないと覗けない世界があるなんてロマンあるよね。
若者が承認欲求を満たすために廃墟に乗り込む、禁忌を犯すみたいなテーマが多くなっている中、スリルを求めて自らを犠牲に降霊術に手を出しちゃうなんてイカれっぷりが好きでした。
名だたるホラーよろしく、色んな文字が書かれた左手も恐怖の象徴になるんだろうな。面白かったです。