たけまる

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのたけまるのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・面白かった!常に希望を抱かせてくれるのに斜め上の絶望方向に転んでいく情報の出し方が気持ちよかった。

・ミアのキャラが絶妙に救えない/救いたくないのも良いな〜と。
基本自分の希望を押し付けてくるので、まあ良いやつではあるけど全然友達になりたくない。置かれた状況的に仕方ない所はあれど、周囲から浮くのも当然な人間性をしている。

【ネタバレ/気づいたこと&思ったこと】
ラストシーン、ミアが死んだ瞬間の道の傍らにいるライリーの顔、エグい腫れ方してた目も既に回復しているように見えた。

・カンガルーのメタファー

・「鏡から自分が消える夢」を、降霊術をやる前から見ていたとミアは語っている

・霊の干渉はミアが降霊術を行った後から始まっており、ライリーの降霊術を終わらせても彼の体に即効性は無かった

・ミアの死後、父親とライリーが回復する描写が同列に入る

・霊になったミアの描写的に、人に取り憑いていない霊には大した力がない(=ライリーを好き放題できる感出してた霊のあればブラフっぽい)

ことと合わせて考えると、最初から霊の目的はミアで、ライリーは父同様にミアを追い詰めるための要素でしか無かったのかなと。
悪霊から提示された、辺獄で苦しむライリー云々もミアしか見ていないものだし。
(ミアを手にしたから他は治すよ、みたいなサービスを霊がしてくれるかどうかは知らんけど、降霊術同様に霊側からこっちに干渉するためにもなんらかの縛りはあってもおかしくない。だいぶ妄想入ってますが)

ある一定の嗜好性や弱さを持つ人間が霊からマークされやすいと仮定してしまえば、
冒頭で死んだ人も父親云々言ってた流れで兄を刺す描写と、刺された兄がそこからあまり時間が経っていないはずのシーンでピンピンしている姿にもリンクしやすいので…