このレビューはネタバレを含みます
女性を殺害した犯人を追う刑事たちの捜査の話。
容疑者は何人か出てくるが、どれも決め手に欠けたりアリバイがあったり……
結局犯人は捕まらないまま未解決というスッキリしない話ではあるが、実際にあった事件をベースにしているというのだから恐ろしい話である。
三年経っても命日に事件現場に訪れ、泣き崩れる母親……時が経ち、マスコミも取り上げず、世間から忘れ去られても、家族に終わりはないし、刑事たちにも何か「傷」のようなものを残す……。
「男社会」「男が犯罪を犯しそれを男が捕まえる」「彼女の男関係を聞くだけで誰も本当の彼女を知らない」「殺された彼女が悪いのか」
事件を追うという、なんて事ない話ではあるのだけれど、時々核心を突くセリフに考えさせられましたね。