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『風が通り抜ける道』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

3.5
今日の試写会は、映画『風が通り抜ける道』ー東京オフィシャル試写ー。

フルカラーの美しいチラシを見た時からずっと気になっていた『風が通り抜ける道』をやっと東京で見ることができた。

主演は比嘉梨乃。歌手を夢見て東京へ出て早10年。CDも売れず、バラエティの仕事も上手くいかず、芸能人としてやっていく自信を失いかけているヒカル(比嘉梨乃)は、沖縄に残してきた父(シーサー)が癌で倒れたことを知る。

本作ではヒカルの職業は芸能人と特殊だが、東京で一旗上げてやろうとして10年というのは、誰にでも共感できる設定だ。

だが本作で良くも悪くもすごいのは、主人公の他にたくさんの一人称視点のある(あり過ぎる)群像劇だと言うこと。

35年間勤め上げた自衛隊を退職したのも束の間、退職金全額を詐欺に騙し取られ、無一文で故郷の沖縄に帰ってきたケンタ。妻と子供に逃げられて、東北〜北海道と彷徨い歩くホームレスのような男。事故で半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされている美少女メイ。

この複数の一人称視点が複雑に交差していくのだが、正直言ってこの脚本は欲張り過ぎる。これだけのプロットをちゃんと見せるには、映画という枠組みより、本来ドラマ向きだろう。

さらに、本作はキャストがめちゃめちゃ豪華。山田邦子、具志堅用高、大林素子、三浦浩一、丈、上西雄大、Bro.KORN、塩谷瞬、大木凡人、他にもカメオで有名人多数出演。

これだけのキャストを詰め込んでそれぞれに見せ場を用意するから、細かいシーンが多いし、カット数も膨大だし、正直全体のことを考えればバサっとカットしていいエピソードもあったような気がする。

上映後の舞台挨拶で、出演者も監督自身も3時間の長尺である点に関して自虐的に語っていたが、どうやらこの点は秋に出品が控える◯◯国際映画祭と一般公開に向けて、更なる編集を行ないブラッシュアップする予定だそうだから、期待しよう。

「親と子」「故郷と夢」「沖縄だけじゃない日本各地の美しさ」。3時間という長尺は長過ぎる。脚本も編集もまとまりがない。でも「伝えたいこと」がいっぱいあって弾けそうな監督の熱意は伝わってくる。舞台挨拶からもこの作品に関わってきた人たちの熱意も伝わってきた。

2023年、これから歩き出していく『風が通り抜ける道』という作品のこの先が楽しみだ。

*ちょっと難しい話はネタバレのコメント欄で
nobsang

nobsangの感想・評価

3.0
ハートフルな人たちのハートフルなお話でした。基本、嫌な人が出てこないです。

随所に「自然光をとても素敵に活かしたシーン」があり、すごく綺麗。雨戸を開けるシーンも外側からと内側からの異なる映像で見せていたりと、視覚的な感動が多々ありました。

すごくリアルな映像も随所に。
久々に再開した男2人が酒を飲むシーンで、ツマミがラップに包んだおにぎりなんですよね。すごくいい。
また各所に映り込む「虫」なども素敵だなぁ、と感じました。

ただ、なぜかイマイチ没入できない。
なぜだろう、と考えてみました。
まず「葛藤の少なさ」。すごく葛藤や選択が少ないので、ドラマチックな展開がないのです。基本みんないい人、基本みんなが味方してくれる。そこに苦悩がほとんどなく、衝突も甘っちょろい。なので「作り物」に見えてしまうのです。
作り物感は他の細かいところにも出てます。(時計の秒針が動いてない、など)


あと、なんていうか、ディスコミュニケーションが多い?みたいな感覚です。
作品と私の間に、距離を感じる。
シーンを変えるたびに地名を表記することの意味をどう捉えるか。旅番組を見たいのならそれでもいいのですが、映画にそれを求めている人が何人いるのか。
この映画と観客の距離を、ひき離している?ドライさ、のようなものを感じました。私にとっては、感情移入しづらい映像。
ハートフルな内容なのだから、もっと映画の中の人々と近づきたかった。

オープニングの民謡も、誰に向けての何だったんだろうか。特定の人への接待だろうか。うーん。観客が没入できるものではない、ように思えるんですよ。うーん。
これ程酷い映画に出会ったことがない。
冗長なストーリー、稚拙な編集。矢鱈とスターが出演しまくっているが、どんな背景があるんだろう。かえって、「政治力」か何かで映画ができあがっているようにしか見えず、真面目な映画作りをしていない感が前景化されてしまっている。

たまたま見た劇場で、監督がいた。監督は、友達に案内してくださいではなく、私達に、またもう一回見てください、と真顔で言ってきたが、この最低の映画をみた直後の我々の顔をして、どういう神経の持ち主かと驚いた。ただ、この鈍感力をして、この映画が真面目に作れるのだろう。一点は、その監督の驚きの営業力に対して。