トリニワ

窓ぎわのトットちゃんのトリニワのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
5.0
めちゃめちゃ落ち込んじゃった…………
窓ぎわのトットちゃんは大昔に読んだことあって、うっすら覚えてるエピソードだったのもあって中盤までは正直飽きかけていたんだけど
後半しんどかった………
そんなにものすごく悲劇的とか、ショッキングにグロいとかいうわけではまったくなく、
耽美で彩度と明度が高くて、美しい音楽が流れているのに衝撃で具合悪くなっちゃった。

トットちゃんは上流階級のお家の子なのに、戦争状態になってみるみるしょぼくれて食うにも困って行く、ほんと明日は我が身って気がしてゾッとした。うちの場合は落ちぶれられるほど金持ちじゃないから即!極貧!死!ですわ!ガハハ!はぁ~〜(ため息)

で、私はどちらかと言うと『疎開先』側の出身なんだけど、最後の電車から見える一面のりんごの花(?)と岩木山(??)の景色を見て、もう落ち込み方向に感動というか、トットちゃんたちの人生はまだこれからだ……ぐったり……ってなってしまった。疎開先にも人住んでて普通に戦時中で、その人らにも人生あるわけだからね……こういうドラマにはほとんど取り上げられないが…………

黒柳徹子さんのことは「トットちゃん」と「トットちゃんたち」を読んで、ぼんやりと尊敬していたんだけど、この世には理解できないけどぼんやり尊敬しているすげえ人というのが多すぎて、記憶が埋もれかかっていた。黒柳さんがゴリゴリ現役のうちに著作や活動についてもっと知りたい。
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