このレビューはネタバレを含みます
トモエ学園の小林先生の寛容さに驚く。トットちゃんの話を4時間ぶっ通しで聞いたり、外で活動することが困難な泰明ちゃんが、皆と遊べるような方法を考えたりと、子どもを尊重する大人が当時いたんだ…と衝撃だった。
戦争でご飯が満足に食べられなくなり、空腹を紛らわすために「よく噛めよ♩」と歌う子どもたちに「卑しい」と叱責する大人。小林先生との違いが如実に…。
思わず泣きじゃくるトットちゃんに、泰明ちゃんがある提案をしたことで、笑い合いながら楽しく帰ることができて良かった。
戦時中の生活や、子どもの見た世界を追体験できる素晴らしい作品だった。アニメーションも、いわさきちひろの絵を思い起こすシーンがあるなど画期的。