-変わりゆく窓側の、景色は掴めない-
黒柳徹子氏の同名小説の初めてのアニメーション映画化した作品である。
過去にドラマ化されているわけではあるけれども、今のタイミングでアニメ化したのはやはりこれからに残すためでもあるのだろう。
それこそもっと前にアニメ化されていても不思議ではないというところではあるわけなので。
戦中や戦後までの話ではなくて、あくまで小学校を退学になった後にやってきた学校での話がメインになっている作品となっている。
映像化なんて考えてもというか夢見にも思っていないというところもあると思えるところではあるし過去にドラマにはなっているというところも
あるのでその差別化というかアニメーション作品として落とし込むというところにおいては難しさを感じ取るところもできた。
ドラマとアニメの違いというところも影響しているといえると思う。
誰を焦点にするのか誰が話を回していくのか?テーマ性の問題もありつつそれでいて万人向けというところを出さなくてはならないという感じがあり
だからこそそれなりにはアニメに向いていないところは出てしまったかなとは思えてくるところだ。
だからこそ誰でもなくその時代のその場所を描いたつくりとなっていたと思うし、感動とかそういった路線ではなくて
そこにいた人々の時代を映し出した鏡だったと思えた作品だった。