つん

窓ぎわのトットちゃんのつんのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.4
鬱やADHDなど、病名として知られていなかった時代は大変だったろうなと思っていましたが、逆に個性として捉えられていて、ある意味多様性だったのかもしれないと思いました。

物事は見る角度によって違うけれど、いろんなことを楽しくできるトットちゃんの視点で世界を見られたら素敵だな。

子供の頃に読んでいた「窓ぎわのトットちゃん」
寝る前にお母さんが読んでくれて、笑ったりびっくりしながら聞いたのを覚えています。

少し成長してからも大好きな本で、小学生の頃、何度も何度も読みました。
その頃、子供の私が感じていたことを、映画を観ながら思い出して、今は全然違うことを思う自分にも気付き、自身の回顧録としても感じるところがありました。

この時代は戦争などで、どうしても悲しい印象がありますが、こんな時代でも良い時間はあったんだ、ステキな空間はあったんだと、救われる気持ちです。

黒柳徹子さんは言わずもがな、魅力的な方ですが、黒柳徹子さんではない世の中に沢山いるこういう子供たちに道を記してくれる、小林先生みたいな大人がいてくれたらなと思いました。
自分もそうなりたいし、世の中もそうあってほしい。
子供にとって、理解者に会えるというのはその後の人生にも関わる大きな幸せだと思います。

アニメはあまり見ないし、どちらかというと得意ではないのですが、そういう人でもちゃんと楽しめる作品だと思います。


徹子さん大好きだし、色んな感情がごちゃまぜになって、更年期障害も相まって、終始涙でビタビタでした。
琴線に触れる映画です。
また観たいと思います。
つん

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