このレビューはネタバレを含みます
思ったより読後感が重いのは、展開が暗く沈んでから浮上することなく終わっていたからでした。
「あんなに素敵な物語だったのに...」、容赦なく暗い現実が襲い掛かってきてそのまま終わります。泰明ちゃんの死が本当に重い。
でも当然トットちゃんの物語は現在の黒柳徹子さんまで続いていて、そこにはまた胸が張り裂けそうな別れと、素晴らしい出会いとがたくさんあるのでしょう。重い読後感にも関わらず、とてもいい映画だとも思うのは、そういう、現実のむごさと美しさ、みたいなものを実感するからなのかもしれません。
ずっと原作を読んでみたいと思っていた作品なので、映画と言う形で触れることができて良かったです。今度原作も読んでみようと思います。