このレビューはネタバレを含みます
ありスパ聞かなかったら見なかった。私はなんで兵隊になんかなるんだよ行かなきゃいいだろ逃げればいいだろ派だったんだけど、これを見て、戦争なんか、と思っていても例えば家族、小さい娘が常にお腹を空かしていて、それを近くに見ていて、じゃあバイオリンで軍歌くらい弾けばいいじゃないかと思ってしまうと思うんだ、その近くに迫ってくる感じ、近くに迫ってきて、少しずつ少しずつだけどどんどん自分を塗りつぶしていく感じがあるんだ、こうだったんだ、ってリアルで、怖かった…。初めの鬱陶しいくらいの陽気さが終盤になるにつれ恋しくなっていく比較も怖くて…。小林先生の学校を燃やした炎より強い思いが灯った目だけが残って見えるのも怖くて…。