4Kリバイバル上映の記憶も新しい内に随分とまんまなもんを臆面もなく、という点はさて措いて。
粋がりの方向性が昭和臭いのはプロデューサーのせいなのか、はたまた熱に浮かされ視野が狭まったまま短距離走をしてしまったからなのか、果てさて、と。
とにかく演出面に於ける肩の回り具合が、鼻息の荒さが、或いはそれはキャラクター造形や台詞などにも滲み出るくらいに、凄まじくって以てこれ面映ゆくなるに必至な訳ですけれども。
しかし。
CGの荒さや物語面で言えば展開の為の展開、更にはところどころの詰めの甘さまでも許容範囲に収めてしまうほど爆笑ファンタジーとして成功している理由は。
金持ちの、下品極まりない金持ち振りも描写として最の高ではありましたけれども。
各キャラクターの背景事情、その情報の開示タイミングがいちいち適切、詰まりが構成がしっかり練られているからだと思うんですよね。
という事で感想としてはただこの一言、とても可愛らしい真似っ子映画でしたよ、と。