ぽち

怪獣総進撃のぽちのレビュー・感想・評価

怪獣総進撃(1968年製作の映画)
3.1
子供向けのお祭り騒ぎ的な作品ではあるが、なかなかカッコいいシーンなどもあり、童心を刺激する。

設定などは思いのほか時代の先を行っていて驚いてしまった。
もちろん「怪獣ランド」など後の「ジュラシックパーク」を思わせる。

それに「20世紀も終わりごろ」とナレーションにあるように約30年後ぐらいの近未来という時代背景。
携帯TVや月との電話など、考えられた未来感を出しているのも好感が持てる。

個人的に一番驚いたのが「鉱物生物」。
今ではさして珍しい設定ではないが、1960年代となると、いったい何が元ネタなのか分からない。

まさか今作がオリジナルということはないだろうが、この設定を持ってきたのは先見の明があったということだ。
キラアク星人をもっと深掘りしてほしかったのが、残念。

東宝特撮怪獣映画20作記念で怪獣を11体も出し、お祭り騒ぎの子供向けではあるが、根底に気合を感じることが出来る、この時代のゴジラシリーズとしてはレベルの高い作品だろう。



余談。
笑い所は、ウルトラマンの「操られて悪人」演技かな。笑
って言うか、友情出演でウルトラマンも出せばよかったのに。

この後、ウルトラマンは時代劇方面で悪人を多く演じることになるのだが、今作では、悪役でも銃の射ち方など科特隊でカッコいいぞ。笑
ぽち

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