マイノリティという逆風の中で
冷静と情熱の間で揺れ動く心情
秘めたる思いを昇華し繋ぎ止めるは伝統美
津軽塗職人とその娘のお話
先代の後を継いで職人一本で生きてきた父親
だが生活は困窮の一途。娘はパートで
生計を立てながら父親の仕事を手伝う
妻はそんな父親に愛想をつかし家出て行った
兄は自由を求め地元を離れた
娘は唯一津軽塗りをやりたい気持ちを持ちながら
父親にそれを言えない毎日
モヤモヤした鬱屈とした日々
自分には何が出来るのか問い詰める
答えは出ないが漠然とした想いが募る
「津軽塗りをやりたい」
父親の手伝いを通して見出して行く成長
家族を通して写していく心情
どうなるかは分からない
それが意味のあることなのかも分からない
ただ今この作品を作り遂げる事が
自分にとって一番大切な事だと思うから