QI

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間のQIのレビュー・感想・評価

4.3
“ロマンチストは未来を救う”

Netflixで配信されたSeason1を再編集した前作『持続可能戦争』と同じくSeason2全12話を2時間に再編集した続編かつ完結編

今回BESTIAで鑑賞しましたが、音楽はもちろん銃火器の音も迫力満点!

そして30年近く追い続けている攻殻シリーズの一番の魅力、草薙素子をはじめとする公安9課メンバーを大きなスクリーンで、かつオリジナル声優の声で観ることのできる喜び😍

配信版も当然全話観ていますが、前作含め合計約4時間に凝縮され、新たなセリフが追加された?ことで、最後の結末を含め、本作のテーマと意図がとても明確に理解できました

さらに自分のAIもの好きのルーツは攻殻機動隊だったんだなぁとあらためて実感🤔

当時はあまり現実味のない、どこか違う世界の出来事と思っていたことが、今やとてもリアルな状況に

本作で描かれているのはAIの技術的特異点(シンギュラリティ)で現れると言われているポストヒューマンが何を目的としてどのような行動をするかということ

さらに本作のベースになっているのはジョージ・オーウェルの「1984」

70年以上前に書かれたこの小説が今この時代にリアリティをもって引用されるのは驚くべきこと

AIがもたらす未来は人間とって幸せなのか?不幸なのか?あるいはそのどちらも受け入れるべきなのか?

そんなAIと向き合うために、いかに想像力が大切か

ロマンチスト草薙少佐の最後の決断は、そんなことを私達に教えてくれます

攻殻ファンの中でも賛否両論はあるものの、本作は今の時代に合わせて進化した、そして今だからこそ描くべきとても重要な攻殻作品のような気がします

p.s.
今世界中で起きている不幸な出来事の数々が裏側に何らかの意図が隠れているサステナブル・ウォー(持続可能戦争)だとしたら…
これも想像力?w

いや、笑えない😱
QI

QI