鳥山明の世界が好きな人なら絶対楽しめるんじゃないかなー。
私はドラゴンボールもほとんど知らないし、子供の頃日本と海外を出たり入ったりしたのもあり漫画やアニメの文化に触れずに来てしまって、本当に残念なんだけど、『Dr.スランプ アラレちゃん』は好きだった。
手元の単行本2、3冊を何度も何度も繰り返し読んでいました。
他にも日本から漫画や漫画雑誌が送られてくると、(前後のストーリーなんて全然分からないのに)その1冊を繰り返し何度も読むという、ちょっと切ない小学生ライフ(笑)
普段は日本人クラブというコミュニティセンターみたいなところに揃っていた(多分誰かの寄付)、ゴルゴ13を読んでいました。
ゴルゴ13を熟読する小学生って異常値かもしれないけど、周りの同級生も皆そうだったから全員異常値です(笑)
ちなみに邦画はもっぱら寅さんです。日本人クラブで月一くらいで上映があると、皆嬉々として集まって観る。
一度時間に遅れそうになり走ったら、石畳につまづき前歯が欠けたのも良い思い出です!
インターネットなんてないアナログな時代でした。
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前置きが長くなりましたが、本作面白かったです!
原作は、鳥山先生が「老人と戦車」を描きたいと思い立ち、短期連載(少年ジャンプ)で単行本一冊分のストーリーを全画一人で描いた作品だそうです。
「老人と戦車」。
ロマンティシズム溢れる字面ですが、そこは少年漫画。鳥山先生らしいペンギンをモチーフにした戦車がドカン💥ドカン💥と。
保安官ラオも、王子ベルゼブブもシーフも魅力的。ラオがねー、カッコいいのよ。
魔物の秘めた能力が爆発するのは最高。欲を言えばもっと沢山、他の魔物も見たかった!
魔物が車を運転するのは、条件シバリのプレーを敢えて楽しむ感じかしら。
追記
鳥山明さん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。
2024.3