“芸術と現実の間”
公開30周年、レスリー・チャン没後20年の4K特別上映を鑑賞
初見時にはレスリー・チャンの美しさと映画作品としての完成度の高さに圧倒されましたが、今回はその時と同じ気持ちで観ることができず…
レスリーのその後の人生と結末が蝶衣のそれと終始オーバーラップしてとにかくとても辛かった😢
この役を演じることに彼はどのような思いで臨んだのか、そして本作がその後の人生にどのような影響を与えたのか
アイドル歌手から俳優へ、さらに映画監督へと、芸能から芸術ヘの道を目指す中で彼は自らのアイデンティティという現実と常に葛藤していたような気がします
それはまさに、本作で舞台と現実の境がなくなっていく蝶衣の姿そのもの
さらに最近梨園を含めた芸能界で起きている様々なことも頭をよぎります
本作で蝶衣と小楼を翻弄するのは当時の政治の流れとそれに迎合していく大衆
現在はそれがマスコミと姿なきネット発言者に変わっているだけ
困難なことを前にしても自らを変えずにいることがどれだけ辛いことかをこの作品は観るものに強烈に訴えかけます
どんな時代でも変わることはないそんなテーマは、これからも長く観客に感動を与え続けるのでしょう
レスリー・チャンの永遠の美しさと共に
p.s.
初代イーモウガール、コン・リーの美しさも自分の中に永遠に刻まれてます😊