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代行教師のEDDIEのレビュー・感想・評価

代行教師(2022年製作の映画)
3.4
アルゼンチンの社会背景に詳しくないためイマイチ入り込めなかったが、ここまで教育環境が劣悪なのは当たり前の光景なのだろうか。
代行でやってきた新任教師の授業を誰として聴く耳を持たない。薬物などその後の問題が強烈。
“考える”ことの本質が問われている気がした。

主人公の代行教師ルシオ。
彼は文学を教えています。
生徒に詩を読ませる。それについて考えさせる。
だけど、生徒たちは考えることを放棄する。
でもルシオは教えることをやめない…そうやって生徒たちと向き合っていく中で少しずつ絆が生まれていく。

だけど、この映画はそれをわかりやすくは描きません。
むしろめちゃくちゃわかりづらい。
そんな中で劇中にはとんでもない事件が色々と起こるわけで。

その根本的な原因は“教育”にあるのだと。
それを伝えようとするのがこの映画の役割なのかなと。

詩を読む、その意味を考える、そして言葉にする。
そうやって考えて言葉にすることを繰り返すことで人はやるべきこととやってはいけないことの区別がついていくのかなって。

残念なのは本作はその過程を映しているようで直接的には見せていない感じがあって、とてもわかりにくいんですよね。
ちょっとテクニカルすぎたのかな…。

〈キャスト〉
ルシオ(フアン・ミヌヒン)
ロベリオ(アルフレド・カストロ)
マリエラ(バルバラ・レニー)
クララ(マリア・メルリノ)
ディラン(ルーカス・アルア)
ソル(レナタ・ラーマン)
アメリア(リタ・コルテセ)
ケビン(ブライアン・モンティール)
ソニア(ソラナ・アズレイ)
カレン(モレナ・アンセルミノ)
ヤミラ(デボラ・ゴメス)
ロミナ(イザベラ・ヴィクトリア・ヘレラ)
アラン(ブライアン・ペロッシ)
ウォルター(ジョナサン・ボガド)

※2023年自宅鑑賞58本目
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