ドキュメンタリーの面白み
フィクションだけれども、ドキュメンタリーを見ている時の面白さを感じます。吉田恵輔監督への評価と期待を改めて増すように思わせてくれました。
物語性は求めません。まるで実際にあったことのようなリアリティと人間模様。それだけに、ひとつひとつの出来事を、よく作り出しておられるな、と敬意があふれます。
役者さんも、素晴らしい。中村倫也さんの役のハマり具合と、そこに共に現れる小野花梨さん。「ハケンアニメ!」なコンビですね。なんか微笑んでしまいます。2人のやり取りを見ると。青木崇高さんの、温度のズレを醸し出す役も見事。そして本作のダークホースは森優作さん。リアリティしかないです。柳憂怜さんの刑事も良かった。みんな、「それっぽい」のリアリティ寄りに見えました。
そんな中、主役の石原さとみさん。最もリアリティが少ない。いろんな演技をなさるお方だとは承知の上で…やはりキラキラした役でニコニコした姿を見たいです。もう飽きたのだとしても。見ている私は、ぜんぜん飽きません笑。
本作も、社会性やメディアの絡む、普通の人が普通でなくなる姿を描かれていました。