ミッシングのtikyのネタバレレビュー・内容・結末

文句のつけどころのない作品だった。
突如失踪してしまった娘を探す母親とその家族、記者を中心に織りなす物語。
突如として家族を奪われるという絶望に狂ってしまう母親の演技はもちろんその周囲の演技も最高によかった。苦しかった。
また、本作はそこに現代でよく問題視される匿名での誹謗中傷やメディアの報道にもメスを入れる非常にメッセージ性の強い内容となっている。
正直苦しいし、二回目を観ろと言われると覚悟をする作品だが、それがよかった。
どこまでも救いがない夫婦に対して、最後小さな希望がある。ただそれも根本の問題解決にはほぼ遠い希望。
エンドロールも攻めた内容で本当によかった。