ssi

ぼくたちの哲学教室のssiのレビュー・感想・評価

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)
3.8
2023年 141本目
劇場65本目

紛争問題が絶えない北アイルランド・ベルファストの小学校を舞台に"暴力"をテーマに据えた哲学を教える舞台裏を描く。

『やられたら、やりかえす?それでいいの?』
暴力は暴力しか生まないことを、さまざまな視点から生徒たちに問う。海外の子供たちは、皆自分を持っているので、小学校でも濃密な議論を行えることが羨ましい。日本では良い意味でも悪い意味でも空気を読む文化があるため、「周りと違う」といったことに恐怖心や恥ずかしさを覚えてしまう人間が多い。そのため、ほぼほぼ中身のないものばかりだ。このような議論を子供の間に行なっていく必要性がある。

「考える」ことを習慣化し、「対話」する大切さを、人によって捉え方が異なる"哲学"から問う。人の意見を耳に傾けることで、自分の意見も変わる。それが哲学の面白さなんだ。

物事において当たり前とされていることを常に疑ってかかることの重要性が理解できた。
ssi

ssi