東京国際映画祭にて。
タイカ・ワイティティ監督作は合わない作品のほうが多かったので不安だったがこれは楽しかった。
作風と題材がものすごくマッチしていたと思う。
元ネタ「ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦」観てたので面白いのは知ってたしメインキャラと結果も知ってたが、あのオランダ人コーチの役にマイケル・ファスベンダーがあまりにピッタリすぎて笑った😂
よくあるポンコツチームが奇跡を起こす系映画だけど、小さな奇跡なのがミソ。オーストラリアに大敗喫して卑屈になった負け犬チームが生き生きプレーすることを知り一歩を踏み出す話。それを機にみんなが変わっていく。
そして、島の人たちの温かさもきちんと描かれる。
特にチームを支えるために何役もこなすスーパーポジティブおじさんがとてもいい。
それだけでなく、この話はもう一つ重要な部分、第三の性を持つジャイアの物語もあり、彼女がなし得たことは後に大きな意義があったことも知ることが出来る。
王道スポーツドラマのようでほんの少しだけ違う、そこにファスベンダーの笑っちゃう演技(短気でだいたい表情がキーッ💢となってるが、だんだん柔らかくなっていく)も見所。
もちろんワイティティ監督も出てるよ。
ただ、ワイティテイ監督はサッカーの試合あまり観てないんじゃないか?と思ってしまう終盤のカメラワークはちょっと勿体なかったな。