MasaichiYaguchi

ネクスト・ゴール・ウィンズのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.9
2014年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化もされたエピソードを、「ジョジョ・ラビット」「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督が独自の世界観とユーモアを交えて描き出す。
米領サモアのサッカー代表チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいた。
次の予選が迫る中、型破りな性格の為にアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが監督に就任してチームの立て直しを図るが、なかなか事は簡単にはいかない。
主人公トーマス・ロンゲンをマイケル・ファスベンダー、米領サモアのサッカー協会会長タヴィタをオスカー・ナイトリー、ロンゲンの元妻ゲイルをエリザベス・モスが演じているが、本作の鍵を握っているのはタヴィタだと思う。
このタヴィタのサッカーへの愛と米領サモアチームへの熱い情熱が、ロンゲンや選手たちを突き動かし、奇跡のドラマを牽引していく。