グリーンツー

ネクスト・ゴール・ウィンズのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

サッカーが好きでもそうでなくても観てほしい作品。

敗北からどう立ち直るかをコミカルに、そして熱く描いている。

人口約5万人。更に試合前のパフォーマンスから分かる通り、第一人気スポーツはラグビー。だから、日本だと地域リーグレベルなのではと思う。全員アマチュアなんだから。ラグビーではサモア(米領ではない)も今回のライバルであるトンガも強豪として知られている。そしてキック&ラッシュがメインのシンプルかつパワフルなスタイルが主流。だから、ニュージーランドも含めた国々で「オセアニアリーグ」なんてのを作ればいいと思うんだけど…。ラグビーでオセアニアの国々があれだけやれるんだから、米領サモアも強くなれる資質はあると思う。

話を戻して、そんなチームをアメリカから来た監督がどう変貌させるのかを描いた作品かと思っていたら見事に裏切られた。勿論そういう側面もあるんだけど、それ以上に「どう生きるべきか」をしっかりと描いている。特にサッカー協会会長の台詞は本当に心に響くものが多かった。

余談だけどヴェルディにもかつてホワイトという、台湾や香港代表と言った弱小チームばかり率いてきた監督がいた。この作品を観て、彼のことを思い出した。ロティーナの後任でなければ、また違う評価になっていたと思う。また日本のどこかで監督をやってほしい。

あと、気になったのはサプライヤー。ユニフォームを見る限り米領サモア代表のユニフォームサプライヤーはlottoだと思う。でも練習時は選手がadidas、監督がNIKEのシャツを着用していたシーンがあった。契約が実際どうなっているのか分からないし、映画だから気にする必要はないんだけど個人的にはすごく気になった。