またぞろ画面に夢中になってしまう理由が、なにがどう面白いのかが自分に向けてさえも言語化不可能な類いの稀に見る面白い映画、で御座いましたけれども。
端的に言ったらテーマは■■、それをジャズに準えて、という事なんでしょうけれどもそれを口にするのは野暮じゃん、だってこれ映画だもん、という態度に痺れっちまうんだと思うんすよね、要するに。
舞台となっている時代に作られた作品、と言われても違和感のない感触、でもそれを現代的視点で捉える諧謔もあってくすくす笑いが止まんないすよ。
妊娠した、じゃねえよ世が世なら社会的抹殺必至の大炎上事案だぞあんた。
十人十色、千差万別極々個的な音が鳴るテーマに普遍性を持たせる為のファンタジーならそれも必然、答え合わせは各自夫々で、という事ですよね。
え、洞口依子なのあの母親、言っちゃなんだが面影ねえな、なんつって。
ファックな人々の一部です、だっけ、じゃねえよ英語にしたらなに言っても許される訳じゃねえからな全く、なんつって。
物語としてそこへ収斂する作りでもない筈なのに忘年会のリハーサルシーンの多幸感ちゃあなにかしら、なんつって。
場面毎にいちいち楽しい最高の映画でしたよね。
ただ。
言うて落としどころの判然としている物語ではなく例えば配信じゃあスマホに手を伸ばしてしまい兼ねない、劇場で向き合ってこその映画ですからしてさて、明日また観にいこう、っと。
