すずや

ナショナル・シアター・ライブ「善き人」のすずやのレビュー・感想・評価

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半年ぶりに見に来たNTLiveの新作、今回も面白かった!
1933年〜水晶の夜までのドイツを舞台に、1人の大学教授の葛藤を描く作品。

親友の前で「反ユダヤなんてふざけてる」と言えたとて、ナチ党員としてそれが言えるか?できるか?というジレンマのお話だったように思った。
彼は最初は倫理的・人道的な意味での"善き人"であろうとしたはずなのに、党に入ったのだってその動機のはずなのに、最終盤、気づけばナチ党にとっての"善き人"になっていたのだ…というジレンマの描きかたがすごくうまかったな…

私はあまりデヴィットテナントの作品を見てきてないけれど、造詣ある方が見たらほんと楽しいんだろうな…
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